谷亮子選手が準決勝で敗れた瞬間、彼女自身の落胆が日本国中に伝播し蔓延したのではないだろうか。私もがっかりして気分転換に風呂に入ったら、その間に銅メダルを獲得していた。最後は1本勝ちだ。やっぱりアンタはえらい。
これで、銀銀金金銅と三種類すべての色のメダルを手に入れた。
彼女が銅メダルに終わったおかげで、金メダルは初めてルーマニアに、銀メダルはキューバにもたらされた。当人はもちろん、母国民はどんなに喜んでいることか。谷選手は、他国に喜びを分け与えたのだ。
喜びは分け合った方がいい。独り占めはよくない。
谷亮子選手は、試合中の厳しい表情のまま、表彰式でも笑顔を見せなかった。前回のアテネで、夫に駆け寄って喜びを分かち合った笑顔が思い浮かぶ。
愛情が人を変えるのか、彼女は妻になってきれいになり、母になってもっときれいになった。笑顔が柔かく、美しい。
「ママでも金」は儘ならなかったが、「ママでも笑顔」を見せてください。人間的にすばらしいあなたの未来は洋々と開けている。

それより私が心配するのは、男子60キロ級の平岡拓晃選手。初戦に敗れ、敗者復活戦にも回れなかった。
60キロ級といえば、野村忠宏選手が3連覇した階級だ。日本勢はこの階級で4大会連続の金がなくなり、1984年ロサンゼルス五輪から続いていたメダル獲得も途切れた。
今頃、意気消沈して、自分を責め続けているのではないだろうか。
しかし勝ち負けはただ「指導」一つの差。気にすることはない。審判の主観による判定制度は改正すべきだ。

また柔道を続けてください。みんな応援しています。