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昨日、一人裏磐梯の隘路を車で走っていると、道沿いにお蕎麦屋さんがありました。山間部に来ると道沿いの蕎麦屋は珍しくありません。何時もは通り過ぎるのですが、何か惹かれるものがあり、車をバックまでして立ち寄ってみました。
十品目にも満たないメニューの張り紙、昭和にタイムスリップした感覚満載の店内です。高齢の女性が笑顔で迎えてくれました。どうやらワンオペでお店を切り盛りしているようです。背は曲がり気味ですが、顔の血色はすこぶる良好です。
「お水です。ご注文は何にしましょ」
水を一口すると如何にも会津の軟水です。
「山菜そばと山菜の天ぷらを下さい」
僕がそう注文すると優しい微笑みが返ってきました。
「うちの山菜そばは、そばと山菜を別々にお出しします。別個に山菜の天ぷらを注文しなくても大丈夫。山菜は今朝私が取ってきたものだから新鮮だよ」
嘘の無い会話は、心にホッとした温もりを感じます。
「コシアブラはもう終わりましたか」
「お客さん、コシアブラがお好きかい?もう茎が伸びて今年は終わり。来年またいらっしゃいな」
「夫婦でコシアブラの天ぷらが好きだったんです。僕に取っては一番思い入れのある山菜なんです」
食べ終え、僕が僅かながらの心付けを置き車に乗り込むと、彼女は店先まで出て頭を下げながら笑顔で見送ってくれました。
ほんの僅かなやり取りです。でも、旧知の人との再会のようなもてなしでした。
わざわざ車を停めた僕の勘は、まだ満更でもないようです。
山菜の王様はタラの芽らしいのですが、僕らの好みは断然女王様、コシアブラでした。山形から秋田辺りならまだ手に入りそうです。
十八で上京して、初めて出会った芸能人は中村雅俊さんと五十嵐淳子さんでした。渋谷駅の近くでロケをしていて、昼間にも関わらず、お二人の周りだけ輝いていたのを昨日のことのように覚えています。
オーラを放つ人は確かにいます。芸能人に限ったことではありません。男性や女性に限ったことでもありません。
一時期、女性がオーラを身に纏う方法を考えたことがあります。手に入れるための方法論をここで披露するのは恥ずかしいのでやめておきますが、関係書籍を読み、色んな情報に接しました。外見を磨き上げたオーラ、内面の発する他を圧倒するオーラ。その気になれば、誰でも手に入れられるというのが僕の結論です。
まあ、色んな女性に目移りしていた頃の僕の手並みぐさですから、相手にしないで下さい。
Drユキコにオーラはあったか?野暮な質問はしないで下さい。僕は、自称オーラ鑑定士です。笑😆
五十嵐淳子さんの訃報に接し、哀悼の意を表します。合掌
僕は、自分で言うのも何ですが、人から言われた言葉はよく覚えています。それが、ネガティブな言葉であればあるほど忘れることはありません。
Drユキコとは、十年近く暮らしたわけですが、その間何度か喧嘩とまでいきませんが、ちょっとした口論はしたはずです。でも、彼女の言葉が重いと感じたのは二、三度しかありません。ですから、彼女のことを鬱陶しいとか煩わしいと思った記憶はありません。
彼女の対応はいつも一緒でした。
僕が言いづらそうにしていた話を最後まで問い詰めることはしません。小ちゃな嘘も然りです。彼女はお見通しだなと僕は感じていましたが、逃げ道を用意しているのです。逃すという方法で、僕の自省を促しているのです。問い詰められなくて、いい気になるほど僕も鈍感ではありませんので、愛は深まっていきました。
どんな事があっても、必ず彼女は同衾を求めます。そして、いつも以上のセックスをします。目が覚めると昨日の事は無かったかのように彼女は振る舞います。男なんて単純なところがありますから、また愛が深まってしまいます。
彼女の対応に胡座をかくほど、僕は無神経ではありません。彼女の対応を理解するようになると、この人の無言のプレッシャ ーに打ち勝つには、愛して愛して愛し抜くしかないと思うようになりました。
彼女が発した最も重い言葉を最後に書きます。
離婚した奥さんの元に帰りますか?私は全く構いませんよ。
オー怖い怖い。
この魂を鎮めるために、色んな試みをしました。元カノとも寝ました。若い肌を求め、援交の真似事もしました。初恋の人とも出会いました。
彼女は、決して僕を責めたりはしないはずです。
「仕方ないね。どう、やはり私が最高でしょ」
と余裕綽々で僕を見つめているはずです。
僕は、女性がユキコ道の体現者になることをお勧めしません。男性が可哀想です。6割くらいの愛情を注げる距離感が傷を残さない関係性です。永遠のお別れが訪れても、ぎり心の平穏を保てます。
100%の愛情は毒牙です。
時間が忘れさせてくれると思っていたのは錯覚です。比較対象するような状況に身を置くとネジは巻き戻されてしまいます。そして、こんな文章を書いてしまいます。
今年も咲き誇った三春の桜を見に行こうかと思います。散り際の潔さは、僕の想い人を連想させてくれます。
人生を振り返り、今を思い、将来を考える時、後悔や諦観、苛立ちや不安を抱くものです。
精神を保とうとすると多かれ少なかれ捌け口を求めるものです。
自分の心の中だけで処理できる人は稀だと思います。
捌け口が人に向けられた時、相手の心は重くなり、自ずとその人を避けるようになります。
どんなに愛していようともです。
そして、当の本人がその事に気づいていないことがしばしばあります。
特に顕著なのが、楽しさと感謝を持って頂く食事の時です。
少しでも心を削られるような言葉か出てしまうと周りの人は思うのです。
この人と一緒に食事をするのはこれで最後にしよう。
少し距離をおいたほうがいいかもと。
ユキコさんとの十年間の暮らし。
あっという間に過ぎ去った年月でしたが、色んなことがありました。
彼女への愛情は、時間の経過とともに深まっていきました。
どうしてだろうと振り返って考えてみました。
ユキコさんも順風満帆の人生を送っていたわけではありません。
心が悲鳴を上げていた時もあったはずです。
でも、その捌け口は、僕にただの一度も向けられませんでした。
僕の、彼女を愛する心を1ミリたりとも削りませんでした。
ありがとう、ユキコさんありがとう。
あけましておめでとうございます。
今年一年も、皆様にとって幸おおき年でありますように。
じーっと、物欲しそうにウインドショッピングをしていると
「欲しいんでしょ、買えば」
肩越しにユキコさんの声。
「このゴルフバッグ、ちょっと高いんだよ。〇〇万円」
「いいんじゃない、私が欲しい物無かったし、たまには自分へのご褒美どうぞ」
ユキコさんに背中を押されて買ったゴルフバッグ、僕にとっては愛着のある品となりました。
多少の劣化は気にもとめず、十年間使いました。
しかし、フードの劣化が激しくなり、この正月に買い替えました。
手元に残っていた本も一番ふさわしい方にお譲りしました。
一人暮らしを始めて、常に纏わりついていた感覚が寂しさでした。
やっと、その感覚から解放されそうになりました。
僕の寂しさ、どうした今日は現れないぞ。
そんな日が増えてきました。
心に、ユキコさんはいつもいます。
寂しさから懐かしさへ、僕の心が少しずつ変わりつつあるようです。
ユキコさんは裏表のないの人でした。
お聞きになりたいことがあれば、お話できる範囲でお答えします。
僕と一緒に懐かしんでください。
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友達以上、恋人未満?要は、恋人ではないってことね。 未満には、その数を含めない。 以上、以下は、その数を含む。 小学校高学年の算数、遅くとも中学生の数学で学習しているはずです。
少女マンガの読みすぎでは?
結局、アナタがそのように表現している男性は、 ただの「友人」ですよ。 友達以上、恋人未満などと、メルヘンチックなことを思っているのは、 アナタだけです。 男性は、興味を持ったら、好きになったら、 必ず、男女2人の関係に持って行こうとします。 「2人きりのデート」に誘いますよ。 すぐに告白、プロポーズもします。
ただの「友人」に、何年も想いを寄せている女性がいます。 いい加減に、現実を見てください。 そういうアナタの人生に関係のない男性のことを、 自分に振り向かせようと思って、 何とか策を練ろうとしている。 そういうことは時間の無駄と、何度も伝えているのに、 いまだに、気が付かない。気が付こうとしない。
老婆になるのは、あっという間ですよ。
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今朝、初めて彼女の夢を見ました。舞台公演です。彼女は、オーディションでヒロイン役に抜擢されています。楽屋入り前に見かけます。白いワンピース姿で、引き締まった体型です。僕は、客席の真ん中に座り、彼女の出番を待ってます。でも、いつまで待っても彼女の出番が始まりません。気を揉み始めた頃、夢から覚めてしまいました。
二人で行ったディナーショーで<夢で逢えたら>を聴いたなと思い出して、センチな気持ちに。いやいや、やっと逢えたのだから喜ばないとね。
クリスマスプレゼントとして、僕が何度も贈ったのはエスカーダのワンピース。よく似合っていたと今でも思い出します。何十着とあったエスカーダも全て処分しました。思い出は心に留め置くものと悟りました。
僕からのmerry Xmasを受け取って下さい。
