三隅城は、別名高城と呼ばれ浜田市三隅町三隅にある比高50ⅿの山城です。(龍雲寺からの比高210ⅿ)ここの城主である三隅氏には、以前からなんとなく名を知っていましたので、三隅氏のお城を見てみたいと思い訪れました。       訪城日:2023.10.19  晴れ

 城址へは、浜田市役所前から国9号線を益田市方面に向かい、約19km先の三隅市街の小野交差点を左折して県48号線に入ります。約700ⅿで左折し、県304号線を約1kmほど東進して大きくU字に曲がる所を右折します。龍雲寺の案内標識があったと思いますので、龍雲寺を目指して進みます。お寺の先から少し道が狭くなりますが、約2kmで突き当りの駐車場に着きます。登城口となります。

 龍雲寺には、道からちらっと見ただけでしたが、なかなか立派なお寺さんで、わが家の宗派も曹洞宗ということでなんとなく親近感がわいてきました。なお、このお寺は、説明版によれば、弘和2年(1382)に三隅氏6代信兼が開基で、三隅氏の菩提寺のようです。こ年号(弘和)は、南朝方が使った年号という訳で、三隅氏が南朝方ということなのでしょう。

城歴

 駐車場にあった説明版が分かりやすく書かれていましたので、載せておきます。

概念図

 

  龍雲寺からの林道?の突き当たりが駐車場です。そして、その奥に登城口と、素晴らしい設定で、いつもこうであるといいのですがね。

 登城路で、歩きやすいです。

 5分ほどで3郭に着きます。左手が主郭で、3~4ⅿほど低い。

  主郭で、東端が高く石が散乱しています。櫓台で石積みで作られていたのかもしれません。

 2郭で、主郭より一段低いです。

 

 あまり詳しく見れませんでしたが、さほどの防御力がある山城とはいいがたい感じです。なのに、三隅氏は北朝方の守護や益田氏とたびたび攻められ三隅高城に籠城して、敵勢を撃退しています。どうも、この三隅氏の強さは、三隅高城と連携した出城との総合戦だったようです。