ご自分が、試験官になったと想像してみてください。
どうやって問題を作りますか?
全体を読んで、その内容をまとめた選択肢を作りますか?
例えば、「ふさわしいタイトルを選べ」と言うような問題であれば、全体を過不足なくカバーしてもらうのがいいでしょうが、、、。
多くの問題は、そのような作り方をしません。
大抵は、本文の一部を取り出して。
1. 正解の選択肢→本文と同じ意味の別の表現にして、パッと見分からないようにする。
2. 不正解の選択肢→さも正解っぽくしつつ、誤りの内容を仕込む。
という風に作るのです。
ですから、該当箇所を素早く探し、その部分を精査する作業が必要なのです。
その「素早く探す」ための一つの技が、ご紹介した「ナウン・アプローチ」です。
そして、2個前?の記事でご紹介した、ダメ選択肢の落とし方は、この流れに沿った、合理的なものなのです。
それ以外の部分は、読む必要がないと言ってしまうと言い過ぎですが、大体の流れさえつかめればO.K.のところが多いものです。
この「メリハリ」の効いた読み方が、長文をスピーディーに読む一つの方法となります。
前回の問題で、私が「面白い」と思ったのが。
問3 3つの個々のコメントから導ける事実は、、、
という設問文。
最初は「アレ?」と思いました。
なぜなら、「コメント」は「意見」を表明したものであり、「意見」と「事実」は、別物だからです。
これは、実生活にも役立つ「知識」ですが、とりあえず、英文読解にだけ限って言うと。
Mary thinks that .......
と言う文があったら。
「メアリーが思っている」ことは「事実」ですが、that以下は、「思っている」内容であり、「事実」ではありません(メアリーの「意見」です)。
長文読解の選択肢と言えば、「本文に書いてあるかどうか」ばかりに意識が言ってしまいがちですが、本文に書いてあっても、「事実」でなければ、上記の問題では「不正解」になります。
実際、正解の①は「褒めている」事実で正解となり、他の選択肢は全て「意見」になっています。
ここを見切ることが出来たかどうか。
「本文に書いてある」だけで選んだ人は、引っかかってしまった、あるいは、選ぶのに恐ろしく時間が掛かってしまったかもしれません(全ての選択肢が本文に記述があるので)。
受験英語の目的は、実践的な英会話力を養成する事ではなく、「論理的思考」を養成する事なので、こう言う問題がどんどん増えるといいと思います。
これからも、私と一緒に、入試問題を使って、「論理的思考」を養成して行きましょう。
英語哲人
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