私が予備校講師をしている頃ですから、、、15年ほど前ですか。
教える方の間でも、「丸暗記ではなく、核となる中心のイメージを押さえる」というやり方が、一つのトレンドとなりつつありました。
例えば。
以前は、大学受験の世界では、be to V構文の意味を「5つ覚えろ」とか、「いやいや、6つだ」なんてやっていたのですが、toが→をイメージし、beは「状態にある」意味なので、「これからVする状態にある」というイメージで捉える、というものです。
これは、スタサプの宣伝で、関先生も言ってますね。
これは、大いに有効な方法ですし、実に核心をついたやり方とも言えるかと思います。
しかし。
しかしです。
このようにイメージを一つにまとめる、いわば抽象化するやり方も、行きすぎると、却って学ぶ側に負担をかけることになります。
前置詞のbyなどは、まあ「側に」から発展させていけば、そこそこ簡単とは言えますが、語源辞書に載っている(昔桐原から出ていた)意味から追跡しようと思うと、結構大変です(それで教えている有名予備校講師も見ましたが、分かりやすいとはとても言えるものではありませんでした)。
byなどは、よく出る意味を覚えてしまった方が早いのではないかと思います。
「抽象⇄具体」のそれぞれのメリット・デメリット。
<メリット>
抽象:汎用性があり、応用が効く。意味を知らなくても、類推が効く。
具体:即効性がある。教えやすい。明確に理解できる。
<デメリット>
抽象:明確な形で伝えづらい。理解し、応用できるようになるには、ある程度の訓練が必要。
具体:応用が利かない。知らなければアウト。
勉強するのでも同じですよね。
まるっきり初めてのことであれば、概念的なことから触っていくのもいいかもしれませんが、一度習ったこと、ある程度知っていることなら、まずは問題演習をして、「何がポイントになっているか」を押さえた上で覚えた方が効果的。
それを何度か繰り返すと、汎用性が出てきて、応用が効くようになる。
つまり、「具体」→「抽象」への道をたどる訳です。
そして、その「抽象」が十分応用が効くようになっていれば、入試やTOEICという極めて現生利益的な、具体的な場面でも、活躍しようというものです。
このブログでも、入試問題(そのうち、TOEICの問題も挙げます)という「具体例」から、どんどん抽象化させていき、どんな場面でも応用の効く力をつけてもらうことを目指しております。
参考文献
最近読んだ本です。
とても面白かった!
一気に読み進めてしました。
「頭がいい」とは具体的にどういうことなのか、頭をよくするには、どうすればいいのかをとても分かりやすくまとめてあります。
著者は、東大に現役で入り、現在も教育に関する研究所の代表を務めているので、説得力もあると思います。
よろしければ、一度手にとってご覧ください。
それでは。
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