皆さん、こんにちは。

早速、今日の講義に入りましょう。

今日の講義は、超実践的、覚えれば即、点数につながるところですから、ぜひ頑張ってください。

不定詞の名詞的用法、動名詞ともに、文中で名詞のカタマリを作りますので、名詞の役割である「動詞の目的語」になるのですが、一部の動詞は、片方しか目的語に出来ません。

コレが良く出るんだ!

それでは、参りましょう。

[1] V'ingのみを目的語に取る動詞。

<例文①>
 I avoid meeting her. 彼女に会うのを避けているんだ。
 × I avoid to meet her.
 
→皆さんよくご存知の、「メガフェプスダ」というやつです。
 しかし、「メガ」は「大きい」って言う意味でよく分かるけど、「フェプスダ」って何?
 覚えさせるための、単なる語呂合わせ?

 私は、意味を付けて覚えていただきます。

 まず、あなたは、コーヒーを飲みながら友達に手紙を書いております。<cafe>

 すると、コーヒーを飲み過ぎて、胃を傷めてしまいました。<damage>

 そこで友達に追伸を書き、「コーヒーを飲み過ぎてしまいました」と報告します。<p.s.>

これを並べます。
 cafe damage p.s.

個別に見ていきます。

cafe:consider「~について考える」avoid「避ける」finish「終える」enjoy「楽しむ」

damage:deny「否定する」admit「認める」mind「嫌がる」appreciate「評価する」give up「あきらめる」escape「逃れる」

p.s.:put off = postpone「延期する」/practice「練習する」quit「やめる」resist「抵抗する」stop「やめる」

イメージを活用するならば、こうなります。
S+V+V'ingは、動作の順番として、V'がVよりも先行、あるいは同時、ということになります。
たとえば、「終える」とか「やめる」というのは、既にしていることでなければできないですよね?
あるいは、「楽しむ」とか「練習する」というのも、実際に行わなければできないですよね?
これに、「嫌がる」とか、「否定する」などの、マイナスイメージを加えれば、ほぼ全て網羅出来ます。

ただ私は、ダジャレが好きなので、上記のような語呂合わせも平行して教えております。

「語呂合わせ+イメージの理解」で、完璧でしょ!!

コレに問題演習を加えれば、まさに「鬼に金棒」です!!

それでは、イメージ定着編に参りましょう。
[1-1] マイナスイメージ編
 avoid「避ける」deny「否定する」dislike「嫌う」mind「嫌がる」miss「しそこなう」
 escape「逃れる」put off = postpone「延期する」resist「抵抗する」risk「危険を冒す」

[1-2] 「今までV'していたことをVする」
 finish「終える」admit「認める」stop = quit = give up「やめる」

[1-3] 「実際にV'してVする」
 enjoy「楽しむ」practice「練習する」

[1-4] その他
 consider「~することについて考える」suggest「~してはどうかと提案する」
 fancy = imagine「~しているところを想像する」

→[1-4]は、megafepsdaの一覧から漏れているところが多いし、イメージからもずれているので、特に注意をしてください(無理矢理、理屈で押せないこともないのですが、覚えた方が早いと思う)。

[2] toV'のみを目的語に取る動詞

 <例文②> I decided to go to America. 私はアメリカに行くことにした。
     × I decided going to America.

→[1]の逆バージョンです。イメージは、「プラスイメージ・未来志向」です。
 語呂合わせに行きましょう。

CD hop warmed fails

想像すべき場面は、ミッキーが、CDを聞きながらぴょんぴょん跳ねて(hop)います。
そこで体が温まって来て(warmed)、汗をかき、その汗で滑ってコケます(fails)。
ミッキーは、あなたでも私でもないので、三人称単数(タンス~うにゴン)。

では、それぞれの単語を列挙していきます。
CD: choose「選ぶ」decide = determine「決める」

hop:hope「望む」/ hesitate「ためらう」offer「申し出る」plan「計画する」/promise「約束する」pretend「振りをする」

warmed:wish「望む」agree「同意する」refuse「拒否する」mean「するつもりである」
manage「なんとかして~する」/expect「期待する」/desire「強く望む」

fails:fail「しない」afford「する余裕がある」intend「意図する」long「切望する」seek「しようと努める」

→こちらは、よりイメージしやすいと思います。
「約束する」とか「決める」とか、未来のことですよね。
 動作の順番で言うと、VしてからV'する、つまり、「約束してから~する」「決めてから~する」という順番ですよね。
 また、failやpretendは、「実際にはしない」というイメージで行けるかと思います。

だからなのか、頻度としては、[1]のグループの方が出ます。

そういえば昔、質問に来た男子生徒に、agreeの説明をして、その後に、「鈴木あぐりーって、知ってる?」と聞いたら、「サム~っ!」と言われました。

あなたは、どう思いますか?

[3] V'ingとtoV'の両方を目的語に取るもの

[3-1] 意味の異なるもの①

 ① remember V'ing「V’したことを覚えている」→以前にV'をして覚えているという意味。
   remember to V「V’することを覚えている」→これからV'するのを覚えているという意味。

 ② forget V'ing「V'したのを忘れる」→V'をして忘れるという意味。
   forget to V'「V'するのを忘れる」→V'してない、ということ。

 ③ try V'ing「V'してみる」→実際にしてみる、ということ。
  try to V’「V'しようとする」→実際にしたかどうか不明(してない、という文脈が続くことが多い)。

 ③ regret V'ing「V'したことを後悔する」
  regret to V'「残念ながらV'する」

[3-2] 意味の異なるもの②:V'ingが「受動」を意味するもの。

 →need = want「する必要がある」、deserve「価値がある」

<例文③> This grass needs cutting. この芝生は切る必要がある。
     = This grass needs to be cut.

[3-3] V'ingとtoV'の両方を目的語に取り、意味の変わらないもの。
 
→begin = start「始める」continue「続ける」cease「やめる」など、開始・続行・停止を表すもの。
または、like = love「好む」prefer「より好む」hate「嫌う」など、好悪を表すもの。

良く言われる、He stopped smoking.「彼はタバコを吸うのをやめた」と、
He stopped to smoke.「かれは煙草を吸うために立ち止まった」というのは、前述がV'ingが目的語になっているもの、後のものがtoVの副詞的用法です。stop自体は、V'ingのみを目的語に取る、[1]のグループですのでお間違えなく。

そういえば、コレを教えている時に、ともちゃん(華原朋美)の「hate tell a lie」を唄って真似してたら、女子生徒にウケてたな。

しかし、私の記憶違いでなければ、これはtoが抜けていたような気がするのだが・・・小室先生にどういう意図があるのか、聞いてみたい。

また、昔GLAYの唄の歌詞で、「I wish you will be happy days.」みたいな歌詞があったのだが、「どうして、主語がyouなのに、補語がdaysなんだ?」と疑問を呈して、同じ職員室にいた女性講師にいやな顔をされたことがあったな。

まあ、米米クラブみたいに、「自分たちの英語はめちゃくちゃだ!」と開き直ってしまうのならいいのだけど。

米米と言えば、「Do you remember まるで夢のような Don't forget to do 愛し合った日のすべてを」という歌詞がありました。若い頃の私は、後半の歌詞を、「コレ違うだろ!」と思ってました。だって、「愛し合った日のすべてを」「忘れないでね!」という意味ですよね。
っていうことは、愛し合ったのは事実で、実際にしたことだから、forget doingじゃん!と思った次第です。

そんな思いが届いたのか(そんな訳ないか)、外国人と一緒にテレビで唄っている時には、この部分、「Don't forget about」に変わっておりました。誰かが指摘したのかな。

私自身について言えば、現在は矢沢永吉さんのファンでして、彼の曲を良く聴いております。
永ちゃんは、英語上手い!と思う。そんなに激しく間違っていることないし。

B’zの稲葉さんも、発音いいと思います。さすが、横浜国大!って、これ、関係ないか。

わたしですか・・・?

英語の唄、あんまり唄えません。

でも、18番の、「Get Along Together」を唄う時は、最後は舌噛みますよ。thの発音。

これ、山根さん、ちょっとヒドかったですもんね(誰も指摘しないのかな)。

最近は、変わったのかな。

この前、テレビで久々にお顔を拝見し、嬉しく思いました。

いやあ、随分話がずれましたが、今日のところはしっかり復習をしといてください。

それでは、今日の問題演習に参りましょう!

今日の問題演習も、最新、2012年の大学入試問題を使ったものです!!

<問題演習編>

[1] 空所補充問題:適語を補充せよ。

1. John finished (  ) a book about dogs last week.
 ① wrote ② to write ③ writing ④ written
 <大阪学院大~改題>

2. I know he could do a better job, and that's why I got angry. But I regret (  ) that he should quit.
 ① to have said ② saying ③ to be saying ④ being said
 <杏林大ー医>

3. Would you mind (  ) the door ?
 ① close ② to close  ③ closing ④ closed
 <札幌大ー外・文化>

4. The team finished (  ) on the new project yesterday.
 ① is working ② to worked ③ worked ④ working
 <広島経大~改題>

[2] 以下の下線部につき、誤りを含む部分を指摘せよ。誤りがなければ、○を記せ。

1. The ①committee'sadvice was ③to postponeto make an ⑤early reservation.
<慶応大ー理工>

2. He promised ①me not ②forgettingto buymea loaf of bread.
<慶応大ー理工>

[3] 並べ替え問題:文意を成すよう、語句を並べ替えよ。和訳がる場合は、それに従え。

1. 何か問題がある場合には遠慮なく私たちに連絡してください。
 If there is anything wrong, (  )(  )(  )(  )(  )(  ).
 ① contact  ② do ③ hesitate ④ not ⑤ to ⑥ us
 <追手門学院大>

<解説と答えと和訳>

1. ③:finishはVingのみを目的語にとる。[1-2]

 (訳)ジョンは先週、犬についての本を書き終えた。

2. ②:まず、④はthat以下が続かない。①のtoV'は「これからV'する」ことなので、have p.p.にする訳がない。③も、これからすることなので、進行形はおかしい。[3-1]。

 (訳)私は彼がもっといい仕事ができると知っていた。だから怒ったのだ。しかし、仕事を辞めるべきだと言ったことは後悔している。

3. ③:mindは、Vingのみを目的語に取る。[1-1]

 (訳)窓を開けていただきませんか?

→「嫌かどうか」を聞いているので、「いや」であれば"Yes"、「いいよ」であれば"No"になる。日本語とは逆なので注意。会話問題に頻出。

4. ④:finishはVingのみを目的語にとる。[1-2]

 (訳)そのチームは、新計画への取り組みを昨日終えた。

[2]

1. ④(→making):postponeは、Vingのみを目的語に取る。[1-1]

 (訳)委員会の助言は、早期予約を延期するということだった。

 <他の選択肢>
 ①は「委員会」という単語。覚えておきましょう・
 ② advice「助言」。不可算名詞です。<講ノ十七:名詞>
 ③ toは名詞的用法で、文の中で補語になっております。
 ⑤「早い」という形容詞で問題なし。

2. ②(→to forget):promise O to do「Oにdoすると約束する」。本来は、SVO to doのところで出すべき問題ですが、それではあまりに露骨で分かりやすいので・・・。それに、今日やった、Vingとto Vのイメージの違いが分かれば、解けたはず。

 <他の選択肢>
 ① promiseの目的語になっているので、目的格で問題なし。
 ③「これから買う」のだから、to Vで問題なし。[3-1]
 ④ buy O1+O2「O1にO2を買う」のO1。目的格で問題なし。
 ⑤ a loaf of bread「パン一切れ」問題なし。breadが[U]であることに注意。<講ノ十七:名詞>

[3]
 ①遠慮なく=遠慮しないで:do not hesitate <禁止の命令文>
 ②私たちに連絡をする:contact us

 ②を、toでつなぐ。[2]

 よって解答は以下の通り。
 (答)If there is anything wrong, do not hesitate to contact us.

以上で今日の講義はおしまいです。

今日のところは、すぐに点になるので美味しい!

私の必殺技の一つ、cafe damage p.s.と、CD hop warmed failsを伝授したし。

これ、私が最初に編み出した秘伝ですよ!

講師の方、これをパクる場合には、ご一報ください(多分、許可すると思うので)。

よろしくお願いします。

それでは、また!!

猫健007