目立たないけど凄い物
世界中で行なわれている鍼灸。日本の鍼灸の特徴の一つに、鍼を打つときに管を使う技に「管鍼法(かんしんほう)」がある。管を使うことで終始安定して、優しい鍼を打つことができます。見た目は単なる管なのですが、これを用いて「片手挿管(かたてそうかん)」なる連続技もあります。人によっては管だけで治療を行なうこともします。その秘技を「管散術」といいます。気持ちいいです。あい天正堂に来られる患者さんの中で、認知症やアレルギー疾患の熱症ぎみの方に銀製の鍼管とステンレスの鍼管を使い比べると、100%の確率で、銀製の鍼管だとスッキリされて症状が好転します。あまりにも効き目があるため、銀製の鍼管を注文しようと東京の鍼屋さんに問い合わせると、「職人が引退して作れない」とのことでした。職人がおられなくなるたびに、満足いく鍼やその他の道具が手に入らなくなり、私の技術を活かすことが出来なくなることが残念でなりません。⬇ 院長の銀の鍼管