厚生労働省は昨年7月、重点的に対策に取り組んできた「がん」・「脳卒中」・「急性心筋梗塞」・「糖尿病」の四大疾病に、新たに現在急激に増加している「精神疾患」を加え『五大疾病』としました。職場でのうつ病や高齢化に伴う認知症の患者が年々増加し、従来の四大疾病をはるかに上回っている現状から、今後、国民に広く関わる重大な疾患として重点的な対策が不可欠と判断されました。
アルツハイマー型認知症とは:
認知症をきたす疾患の中で一番多い疾患です。その原因は不明ですが、脳内でさまざまな変化がおこり、脳の神経細胞が急激に減ってしまい、脳が萎縮して(小さくなって)高度の知能低な下や人格の崩壊がおこる認知症です。初期の症状は、徐々に始まり、ゆっくり進行するもの忘れが特徴です。古い記憶はよく保たれますが、最近の出来事を覚えることができません。そのため同じことを何度も何度も聞きかえしたり、置き忘れが多くなります。昨日お礼の電話をしたことを忘れて今日また同じ相手に電話するなどということがあります。抑うつや妄想ではじまることもあります。運動麻癖や歩行障害、失禁などの症状は初期にはありません。CTやMRIなどの画像検査も正常かやや脳の萎縮かつよいという程度です。
認知症とは:
脳は、私たちのほとんどあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。それが上手く働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態を指します。認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっ<りと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー型認知症やレビー型小体病などがこの「変性疾患」にあたります。続いて多いのが、脳梗塞・脳出血・脳動脈硬化などのために神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。
脳血管性認知症とは:
脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、その部分の脳の働きが悪<なり、そのため認知症になることがあります。このような認知症を脳血管性認知症といいます。脳血管性認知症は、脳のなかに大きな梗塞がある場合や小さな梗塞がたくさんある場合、脳全体の血流が低下している場合など様々な原因で発症します。脳血管性認知症は、障害された場所によって、ある能力は低下しているが別の能力は比較的大丈夫という様に、まだら状に低下し、記憶障害がひどくても人格や判断力は保たれていることが多いのが特徴です。また、高血圧・糖尿病・高脂血症・喫煙など、動脈硬化の危険因子を持っていることが多いことも特徴で、症状が早期からみられることもしばしばあります。
アルツハイマー型認知症(AD)とは:
特徴は、大脳皮質を中心とした脳の広範な領域で神経細胞が失われ、多数の老人斑(しみ)が出現することです。この老人斑はアミロイドβと呼ばれるタンパク質が溜まってできたもので、脳全体に蓄積したこのアミロイドβが健全な神経細胞を変化・脱落させて、脳の働きを低下させ、脳萎縮を進行させると言われています。しかし、このアミロイドβのできるはっきりした原因はいまだに分かっていません。
増加の一途をたどる認知症:
先進国の中でも例を見ないほど急速に高齢化社会を迎えている我国では認知症、特に増加の著しいアルツハイマー型認知症(AD)に対する早期の予防が喫緊の課題となっています。2010年の時点で200万人程度といわれていた認知症の患者数は、今年8月に発表された厚生労働省の推計 %は65歳以上の老人人口に対する痴呆性老人の出現率で、すでに300万人に達していることが分かりました。今後、高齢者人口の急増とともに認知症患者数も急増し、2020年には410万人まで増加するとされてます。
軽度認知機能障害(MCI):
アルツハイマー病ととても深い関わりを持つ病気に「軽度認知機能障害(MCI)」というものがあります。軽度認知機能障害とは、認知機能が正常域を超えてはいるが、認知症と診断するほどではないというものです。つまり、記憶力は低下しているが、他の認知機能障害はあらわれておらず、日常生活にも支障をきたしていないという状態のことです。軽度認知機能障害の約半数の人が、その後にはアルツハイマー型認知症に移行していくとも言われており、軽度認知機能障害はアルツハイマー型認知症の前駆的病態でもあるため、この軽度認知機能障害の段階で早期に治療できれば、アルツハイマー型認知症への進行を止めたり遅らせたりする効果も大きくなります。
(※今年度の推計から、その潜在数は一千万人近くに上ると予測されている)
認知症はどのように診断される:
一般の高齢者から認知症の高齢者をスクリーニングする場合、「改訂版長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)」といわれる質問形式のテストが用いられます。このHDS-Rは、聖マリアンナ医科大学名誉教授の長谷川和夫博士が考案した認知症スクリーニングテストで、日本全国の医療機関で広<用いられている非常に信頼度の高い認知症の検査方法です。
病院で処方される認知症の治療薬 アリセプト[塩酸ドネペジル]
現在、認知症の症状に効果が認められている薬は、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬といわれる「アリセプト」という薬だけです。この「アリセプト」はエーザイの杉本八郎氏が1999年に開発した薬で、軽度から中度のアルツハイマー型認知症の薬として世界中で広く使われ、その売上の総額は3兆円(年間3千億円)を超えるといわれています。しかし、この「アリセプト」はアルツハイマー型認知症の症状を緩和させたり進行を遅らせたりする効果はありますが、残念ながら、認知症を根本的に治す効果はありません。
認知症治療 期待される新漢方処方:
アルツハイマー型認知症は患者数が非常に多く、新しい治療薬を開発すれば莫大な収益が見込まれることから、世界中の製薬会社が薬剤の開発にしのぎを削っています。しかしながら実際の現状は、アリセプトの開発以後、アルツハイマー型認知症に有効な薬剤はついにひとつも出ることがありませんでした。その理由は、アルツハイマー型認知症のような根本的な原因が特定できず病態が複雑な疾患に対しても、「新薬」=「単一化合物」という、従来から行われてきた感染症(原因が細菌やウィルス)の薬開発と同じ考え方で認知症治療薬の開発が行われてきたためと言われています。今後の認知症治療薬は、漢方薬のように多くの有効成分が複数混じり合った薬剤に効果が期待され、新薬の開発にもその応用が期待されています。漢方薬は数種から十数種の生薬を組み合わせて用いることが多<、お茶のように煎じて服用したり、抽出濃縮したエキスを穎粒剤や錠剤にして服用するなど様々な方法があります。
漢方薬とは:
漢方薬の“漢方”とは、「中国から伝来した」という意味で、つまり「中国から伝来した医薬品」という意味です。漢方薬は、主に植物の根・茎一葉一皮などをはじめ動物・昆虫・鉱物など、薬効の認められる自然界にあるあらゆる天然の薬用資源(生薬)を患者の病状や体調に合わせて調合し、病気の治療や予防に用いる医薬品です。
認知症の症状に効果のある漢方処方
瘤の虫など小児向けの漢方薬として知られる抑肝散[よくかんさん]が、最近の研究から、進行したアルツハイマー型認知症で起こる幻視・妄想や、不安や抑うつ、徘徊・暴力などの抑制にも効果があるということがわかってきました。最近はNHKの番組でも紹介され、アルツハイマーの周辺症状を改善する効果・効能があることが広<知られ、特に注目をされています。アルツハイマーそのものの進行を抑える効果があるかどうかまだ分かっていませんが、その周辺症状(妄想や徘徊)を抑える効果には目を見張るものがあるようです。
漢方生薬(薬草)は抗酸化物質の宝庫:
体内では細胞の呼吸代謝によって絶えず活性酸素やー酸化窒素などのフリーラジカルが発生しています。体内での活性酸素やフリーラジカルの産生量が増えたり体の抗酸化力が低下すれば、体内の細胞や組織の酸化が進みます。細胞や組織の酸化が進むと、細胞内のタンパク質や脂質、そして細胞核の遺伝子などがダメージを受け、細胞の癌化や変性、動脈硬化、白内障、肌の老化など、様々な病気の原因となりますが、アルツハイマー型認知症も脳の神経細胞が酸化されることで起こるとされています。漢方薬に使われる生薬(薬草)には、体の抗酸化力を高めたり、細胞や組織の酸化を防いだりする強力な「抗酸化物質」が多量に含まれています。
漢方医学の叡智(孫樹建医学博士/上海中医薬大学教授)と、現代西洋医学の叡智(松本明医学博士/京都大学教授[※4月より、同志社大学生命科学部客員教授])のコラボレーションにより研究開発。人体の老化抑制や機能改善の研究が進んでいる本場中国の漢方医学のノウハウとアルツハイマー型認知症の超早期診断を可能とする血中バイオマーカーの最先端研究の知見により、この度「益智源(エキチゲン)漢方ドリンク」が生まれました。漢方医学のノウハウと現代最先端医学の知見から導き出された結論は、漢方医学の真髄とする考え方である「治未病(未だ病ならざるうちに治療する)」でした。
漢方ドリンク飲用チャレンジ中です。後日結果報告します!