門長屋の瓦を葺き替えました。

 大屋根の本葺きとは違い構造的に簡易な門長屋、過去の使用形態は牛小屋、籾の保管庫と農機具置き場、門構え、

そしてトイレ(昔風で便所)。今は門構え、トイレ以外は使用しなくなった内部を改造して一般的な納屋にしています。

 

屋根の小屋組は末口10センチ程の丸太がそのまま使われ垂木も4センチ程の部材で大きくは有りません。

 下地は垂木の上に竹桟、藁、葺き土、そして平瓦に丸瓦。 まさに昔のままの葺き方でありこの構造で100年経過したとは信じ難いですが現実に建っています。

 瓦は一部劣化が激しいので今回桟瓦に全面葺き替えました。過去の修繕方法は差し瓦と称して、痛んだ瓦だけを一枚毎に床下に保管していた瓦と交換。その為に瓦の大きさはまちまちです。もともと古瓦は精製時に今のようにきっちり大きさが揃ったものは少ないです。

 

昔の瓦職人、大工さんの知恵がいたる所に工夫がしていります。竹桟の間隔と固定方法、藁の敷き厚、葺き土の敷き厚、丸瓦のずれ止め今ではとても施工は困難です。棟木、母屋の継ぎ手、束柱の立て方、垂木、棟桁と壁との取り合い等、今では見られない構造です。特に垂木、棟桁、壁との取り合いの藁束と漆喰壁は隙間風を防ぐ役目をしています。今では板一枚張れば事は済むのですが・・・・・・・

 そんな門長屋の構造体です。



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