タイトルは知っていたけど今まで興味がなかったので読みませんでしたが、「ルポ中年童貞」が面白かったので、同じルポ繋がりということで読んでみました。
面白かった!
アメリカマジで怖いですね。
この本の初版は2008年となっていて作中も2007年頃のアメリカの様子が描かれていますが、まぁヒドい。
・「マネーショート」でも描かれたサブプライムローンのずさんさに一瞬の夢を見てその後さらにヒドい状況に転落していく移民の人々。
・貧困層はお金がないので安価で高カロリーなジャンクフードを食べ続けて肥満になる。
アメリカは貧困層に食料の配布を行うが、支給されるものがこれまた高カロリーなジャンクフードで余計に肥満な人が増えていく。
・ハリケーンカトリーナの自然災害では、災害救助機関を民営化したため救えた命も救えなかった。
・また、医療現場に市場原理を持ち込んだため医療費、保険料ともに妊婦が出産後日帰りが当たり前になり、病気になってもギリギリまで救急車が呼べず、病気によっては医療費の返済のために多額の借金を負ってしまう。
・学歴がないといい職業にはつけないので大学に進学するも、授業料が年々値上がりして中退者が出る。
もし大学を卒業できたとしても多額な学資ローンに悩まされる。(この話題は最近の日本でもよく聞きますが)
・大学に進学したくてもできない貧困層を狙って軍が高校生をリクルート(一時流行ったシールズの人もこれ言ってましたね。ネタ元はこれかな?人気ブロガーのちきりんもこの辺のこと言ってましたね。)
と、まぁ怖い怖い。
「日本に生まれてよかった〜!!!」って叫びたい気分になりました。
が、上記のような状態がもはや他人事だとは思えない。
何でって、収入は低いし独身だし友達少ないしキャリアもないし。いつ仕事を失ってもおかしくないし。
うあっ!改めて書いてみるとマジで状況ヤバい!
なんとかせねば!
とは思うもののやっぱり運による所が大きいからね。
無闇に動いても体力削られるだけだし。
どう考えても日本は住みやすいし!
気楽に本読んで知恵つけて、少しでも浮き上がれる可能性を上げといて、当たり前にあるものの良さに気を向けて気楽に生きるのが吉かな。
いやーいずれにしてもホント生きるのって大変ですね。
それでも負けずに、
「がんばるぞお、おう」
(↑「アイの物語」読んで。面白いから!)
本を読むと別の世界が見れて、色んな事が色んな角度で見れて本当に豊かな気分になります。
でもたまに見なかった方がよかったこともあるんですよね。
いや、大多数か?
それでもやめられないけど。