マランツのSACD/CDプレーヤーを聞く機会が有りましたので、紹介します。
機種は、SA-11S1、 2004年(35万円)発売。
年数が経過してますが、今見ても古さは感じさせません。
マランツのデザイン戦略すごいです。
前面のアルミパネルの曲線加工は美しいと思います。
左右に3個ずつ並んだ、ボタンは多少押しにくさを感じさせますが、通常はリモコンで操作することを考えると、それでも良いのかと納得します。
写真には写してませんが、そのスイッチ方向に向けて照明が施されていて、夜間薄暗い部屋で鑑賞するときは、良いムードを演出しています。
背面ですが、銅メッキシャーシーです。
ビス類も同様に銅メッキされていて、高級感を醸し出してます。
出力は当然、バランスとアンバランス端子。
バランスのピン配置(ホットとコールド)が明記されているのは、異なるピン配置が存在する現状において、実用的です。
デジタル出力もあります。
さて内部ですが、
ここも、銅メッキがきれいです。
特に電源トランスの全体に銅メッキが施されてるのは極みです。
CDユニットもマランツ独自に手を入れてますね。
アルミのスタビライザー(・・と、呼ぶようですが)が目を引きます。
基板上の部品も整然と配置されキレイです。
これでもか!・・みたいな大量部品の使用は、この時代にはもう無いようです。
(適正回路と、部品の見直しの成果と思います。)
写真には撮れていませんが、MARANTZと刻印されたICもあります。
ICメーカーに特注してるとすれば、こだわりが感じられます。
14Kgあるので、プレーヤを持つと、ズッシリきます。
その主因は・・・
底面に鉄板(写真の黒い部分)がねじ止めされています。
制振効果を狙ったものだと思います。
何にしても、適度な重さを感じさせるのは好印象です。
さて、試聴感想です。
我が家の、DENON DCD-SA1(これも2004年発売)との比較になりますが、
温かさが有り、中域に厚みが感じられました。
(逆に言うと、DENONがクール何かもしれませんが)
JAZZなどで、ムードのある演奏が聴けました。
ただ残念なのは、リモコンが有れば3種類のフィルター特性の選択ができるのですが、
今回はリモコンなしでその比較はできていません。
お貸しいただいたご近所さんに感謝です。
ありがとうございました。