ヒートパイプ切断しました。
中には、謎の液体が入っています。
軽量カップに入れればよかったのですが、
ゆうに数十CCはあると思います。
銅管の中は、筋が切られています。
まだ水滴がついています。
終端は意味ありげな、らせん状できれいです。
ヒートパイプの製造メーカーの一つである、(株)エヌ・テックさんのサイトに解説が有りました。
【抜粋させていただきました】
ヒートパイプとは、密閉容器内に少量の液体(作動液)を真空密封し、内壁に毛細管構造(ウイック)を備えたものです。
ヒートパイプの一部が加熱されると
- 加熱部で作動液が蒸発(蒸発潜熱の吸収)
- 低温部に蒸気が高速(音速)で移動
- 蒸気が低温部で凝縮(蒸発潜熱の放出)
- 凝縮した作動液がウィックの毛細管現象で加熱部に還流
ヒートパイプの容器には純銅、作動液には純水を使用
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上記解説から、想像するに:
・管を切断するとき気付きませんでしたが、内部は真空だったらしい。 真空だからちょっとした熱で液体が気化するようです。
・そして、入っていた液体は、純水のようです。
・銅管内の溝は、毛細菅構造のようです。
・少量の液体と書かれてますが、私の管から出てきた液体の量はかなりありました。
もしかしたら、パイプの製造ミスで余分に液体が充填された??
それが、原因で放熱がうまくいかず、「カチーン」、「カチーン」の断続になった??
・・・のかも。 そうならリコールですよね(^^)
今となっては、追及も出来ませんが、いろいろ勉強になりました。
ヒートパイプは、LUXMANでは、名器L-560などにも使用されてました。
また、SONY(TA-F80等)やTECHNICS(SU-V6X等)、他メーカーでも使用されていました。
しかし、LUXMAN L-550の名を引き継ぐ、L-550AXII では、普通のヒートシンクが採用されています。
なぜでしょうね?
一方、PCのCPU冷却には、ヒートパイプ方式が多いようです。
ヒートパイプの、小型、軽量、高冷却能力が、PCとマッチしたんでしょう。
オーディオでは、冷却能力は高くても、薄っぺらい放熱板とか、軽量が高級感を損なうとして敬遠された????・・のでしょかね。
古き良きオーディオ全盛時代の技術に触れることが出来ました。
これで、最終回とします。
ありがとうございました。