90年代の幕開けに“新星現る!” ~1990年 第1戦アメリカGP
次週のF1は07年以来となるアメリカGP。
僕らおっさん世代にとってみると、今回のテキサスのコースといい、以前のインディアナポリスといい、パーマネントコースにはちょっと違和感があります。
やはりアメリカGPと言えば、
西海岸の香り漂う『ラスベガス』や『ロングビーチ』
アメリカ自動車産業を象徴する、オイルの匂いがプンプンしそうな『デトロイト』や『フェニックス』
過酷な猛暑の『ダラス』
と言った『市街地コース』が似合うと思ってしまいます。
今回ご紹介するのは、このブログでも断片的に何度か紹介している、有名な1990年のレースです。
前年89年に『セナ・プロ対決』なる争いの中、大きな遺恨を残した末にチャンピオンが決定。
セナはライセンス剥奪の末FISAに謝罪。
プロストはフェラーリに移籍。
と、それぞれの90年開幕を迎えました。
そんな前年の嫌なムードを引きずるかのような雰囲気の中迎えた開幕戦アメリカGP。
フリー走行からピレリタイヤ勢が大奮闘。
開幕直前にピレリにスイッチしたティレルのアレジがトップタイム、中嶋悟も5位に着けると・・・
1回目の公式予選では
2位にミナルディのマルティニ。
3位スクーデリアイタリアのチェザリス。
4位にアレジ。
とピレリタイヤ勢が着け、
前年チャンピオンチーム・マクラーレンは移籍直後のベルガーが辛うじてPPを奪うものの、セナは87年以来のサードローとなる5番手に終わり、フェラーリ、ウィリアムズ、ベネトン勢のトップチームの面々も、6位ピケを除き、軒並み中段に沈むという大混戦に・・・・
2日目の予選が雨に祟られ、そのままの予選順位で迎えた決勝。
スタートでトップに躍り出たのはアレジ!
2位で追走するはずのベルガーは、序盤にまさかのスピンクラッシュを喫し後退。
アレジが中盤まで独走するという意外な展開となります。
しかし、そう簡単に勝利は譲らないとばかりに、2位のセナがアレジに迫ります。
そして迎えた33周目。
ワシントンストリートでアレジのスリップストリームに入ったセナがアレジをかわしトップに立ちます。
しかし次の直角ターン。
返す刀で抜き返すアレジ。
たじろいだセナを尻目に再びトップを奪い返します。
この好バトルに、ホンダ後藤監督やケン・ティレルら各チーム首脳も思わず笑みをこぼします。
そして次の周も同じワシントンストリートでセナが再びトップへ。
同じ手は食わないとばかりにブロックラインを取るセナに対し、ひるまずインを刺そうとするアレジ(実況の古館伊知郎や解説の今宮さんも大興奮状態!)。
その後もラインを変え抜き返そうとするアレジを抑えきったセナは、そのまま独走状態に入ります。
アレジもピレリタイヤをいたわりながら2位をキープし、見事そのままチェッカーを受けます。
“ニューヒーロー現る!”
今でも名勝負と名高いこのアレジvsセナの好バトルは、前年の政治闘争で嫌気の差していたセナ本人ばかりでなく、F1ファンにも『レースとは本来こうあるべき!』ということを思い出させてくれました。
そしてアレジは、この後トップチームから引く手あまたの状態となります。
しかし、世の中うまくは行きません・・・
この年もまたまた『セナ・プロ対決』という名の争いが再勃発・・・
2年連続して日本GPでのクラッシュによるチャンピオン決定という汚点を残します。
そして彗星の如く現れ、翌年名門フェラーリに移籍し順風満帆と思われたアレジも、F1生涯通算わずか1勝という信じられない結果に終わってしまいました。
僕らおっさん世代にとってみると、今回のテキサスのコースといい、以前のインディアナポリスといい、パーマネントコースにはちょっと違和感があります。
やはりアメリカGPと言えば、
西海岸の香り漂う『ラスベガス』や『ロングビーチ』
アメリカ自動車産業を象徴する、オイルの匂いがプンプンしそうな『デトロイト』や『フェニックス』
過酷な猛暑の『ダラス』
と言った『市街地コース』が似合うと思ってしまいます。
今回ご紹介するのは、このブログでも断片的に何度か紹介している、有名な1990年のレースです。
前年89年に『セナ・プロ対決』なる争いの中、大きな遺恨を残した末にチャンピオンが決定。
セナはライセンス剥奪の末FISAに謝罪。
プロストはフェラーリに移籍。
と、それぞれの90年開幕を迎えました。
そんな前年の嫌なムードを引きずるかのような雰囲気の中迎えた開幕戦アメリカGP。
フリー走行からピレリタイヤ勢が大奮闘。
開幕直前にピレリにスイッチしたティレルのアレジがトップタイム、中嶋悟も5位に着けると・・・
1回目の公式予選では
2位にミナルディのマルティニ。
3位スクーデリアイタリアのチェザリス。
4位にアレジ。
とピレリタイヤ勢が着け、
前年チャンピオンチーム・マクラーレンは移籍直後のベルガーが辛うじてPPを奪うものの、セナは87年以来のサードローとなる5番手に終わり、フェラーリ、ウィリアムズ、ベネトン勢のトップチームの面々も、6位ピケを除き、軒並み中段に沈むという大混戦に・・・・
2日目の予選が雨に祟られ、そのままの予選順位で迎えた決勝。
スタートでトップに躍り出たのはアレジ!
2位で追走するはずのベルガーは、序盤にまさかのスピンクラッシュを喫し後退。
アレジが中盤まで独走するという意外な展開となります。
しかし、そう簡単に勝利は譲らないとばかりに、2位のセナがアレジに迫ります。
そして迎えた33周目。
ワシントンストリートでアレジのスリップストリームに入ったセナがアレジをかわしトップに立ちます。
しかし次の直角ターン。
返す刀で抜き返すアレジ。
たじろいだセナを尻目に再びトップを奪い返します。
この好バトルに、ホンダ後藤監督やケン・ティレルら各チーム首脳も思わず笑みをこぼします。
そして次の周も同じワシントンストリートでセナが再びトップへ。
同じ手は食わないとばかりにブロックラインを取るセナに対し、ひるまずインを刺そうとするアレジ(実況の古館伊知郎や解説の今宮さんも大興奮状態!)。
その後もラインを変え抜き返そうとするアレジを抑えきったセナは、そのまま独走状態に入ります。
アレジもピレリタイヤをいたわりながら2位をキープし、見事そのままチェッカーを受けます。
“ニューヒーロー現る!”
今でも名勝負と名高いこのアレジvsセナの好バトルは、前年の政治闘争で嫌気の差していたセナ本人ばかりでなく、F1ファンにも『レースとは本来こうあるべき!』ということを思い出させてくれました。
そしてアレジは、この後トップチームから引く手あまたの状態となります。
しかし、世の中うまくは行きません・・・
この年もまたまた『セナ・プロ対決』という名の争いが再勃発・・・
2年連続して日本GPでのクラッシュによるチャンピオン決定という汚点を残します。
そして彗星の如く現れ、翌年名門フェラーリに移籍し順風満帆と思われたアレジも、F1生涯通算わずか1勝という信じられない結果に終わってしまいました。