機歴販売とは? | いたちゃんの痛パチ・痛スロ日記

いたちゃんの痛パチ・痛スロ日記

覆面ライター・いたちゃんのパチンコ・パチスロ新台ぶった斬りブログ!

テーマ:

今日はちょっと真面目な話だよ~いたちゃんでーす音譜


皆さんは「機歴販売」って何のことかわかりますか?


抱き合わせ販売、とはまたちょっと違う販売方式なんですけど・・・





例えば今から3か月ほど先にとある人気シリーズの後継機、が出るとしますよね。


仮にその台を「CR人気ある台2」、としましょうか。


でその台の前にそこまで人気が出るかどうか分からない機種、仮に「CRつまらないよ」という台が同じ


メーカーから出るとしますよね。


お店としては「CR人気ある台2」が欲しい訳で「CRつまらないよ」はいらない、のですがメーカー側は


どっちの台も買って欲しいと、まあここまでは当然のことですよね。





さてここで、メーカー側とお店側どちらが立場が上か、というとこれが圧倒的にメーカー側の方が強い、


と言うのがこの業界のそもそもおかしなところでして。


圧倒的に、とはいえ一部の弱小メーカーはまた話が違ってきますけど・・・


ともかく販売側と購入側、普通は購入側の方が立場は上なんですけどことパチンコ・スロットに限っては


逆なんですよね。


お店側からしたら「売ってくれないなら他で買う」と言うことが出来ないから、なんですけど。






そこでメーカー側は、人気が出そうな台には「機歴」を販売条件の一つに指定するのです。


そしてその人気台は予め販売予定台数を「○万台」であるとアナウンスします。


「CR人気ある台2」を購入するには「CRつまらないよ」を購入したという実績が必要ですよ、その実績に


応じて購入できる台数が決まりますよ、という訳です。


この「特定の台を購入した」という実績が「パチンコ(スロット)機械台購入履歴」、即ち「機歴」なのです。


この場合「CRつまらないよ」を「CR人気ある台2」の機歴にしますよ、という言い方をします。


その為「CR人気ある台2」をどーしても欲しい、と言うお店はしぶしぶ「CRつまらないよ」を買わざるを


得ない、となるんですね。


「CR人気ある台2」は販売台数が○万台と限られてますからライバル店より少しでも多く導入したい、


と考えてるお店なら特に。






ここまでで皆さんは「あれ?おかしいな?」、とは思いませんか?


「売れる」とわかっている商品をなぜわざわざ「○万台」と限定してしまうんでしょうか。


実際昨年秋に出た「CR牙狼 金色になれ」は「10万台」の販売予定数に対してちょうど倍、「20万台」の


注文があったのですが、メーカー側は2万台だけ増産して結局12万台が販売されました。







20万台の受注があった「CR牙狼 金色になれ」。実際の販売台数は12万台。





注文があった分だけ増産すればあと8万台分は確実に売れる=売上アップでメーカーさんウハウハ、


と思ってしまいますがそこがまたこの業界の特殊な事情によるところでして。


そりゃそうですよね、どんなに人気のある台だからと言って1店舗まるまるその1機種だけ、だったら


導入直後は儲かるかもしれませんがあっという間にお客さんいなくなっちゃうのは素人でも分かります。


まあそれは極端すぎるとしても「いろんなタイプの台を適正な台数揃えて稼働率を維持する」と言うのが


お店としては理想、ですからね。(4号機北斗の拳、あれは例外www)


さらに言うなら「導入直後だけでなく長い間安定した稼働が付いてくれる台」というのがお店側が本当に


求めている台、なんですよ。当たり前だけど。


そーいった意味では「ジャグラー」は本当に優秀な台なんですねwww






なのでメーカー側も「販売台数の実績」ではなく「稼働実績」を重視しているのです。


どんなに新台を売りたくてもお店側にその体力が無ければ買ってもらえませんし。


なんだかんだでメーカーとお店は共栄共存の関係、ですし。


だからこそ「これだけの長い期間、高い稼働率を保ってますよ」、というのがメーカーにとって最高の


売り文句、となるのです。


どんなに人気があるから、需要があるからといって需要があるだけ供給してしまっては相対的に稼働が


落ちますからね。


その為ある程度販売台数は絞ってくるのです。






そんなわけでこの「機歴販売」、必ずしも不要、という訳でもないんですよね。


あえて言うなら「必要悪」、ってとこでしょうか。


メーカーからすれば限られた台数を出来る事ならお得意さんに買ってもらいたい、というのは当然ですし


打ち手からしても取り敢えずいろんな台が打てる、というメリットもありますしね。


ただどうしてもこの方式だと設置台数の少ない、チェーン展開してもいない小規模な店舗は不利、という


事になってしまいますが・・・


昔ながらの家族経営的な地域密着型の店舗が減って全国規模の大手チェーン店ばかりになっっていく


のはこんなところに一因があるのですけどね。






最近だと北電子の「プチマーメイド」がもろにこの「機歴」機種ですね。


もちろんこの夏には発売予定の「ファンキージャグラー」の、ですよ。


ということは今現時点でプチマーメイドを導入していない店舗には少なくともファンキージャグラーの


大量導入はない、と考えてもらっていいかとwww


大手チェーンの場合は店舗ごと、ではなくグループ全体での実績となるのでまた別ですが・・・





ホントはねぇ、この販売方法はやめようよ、と過去に何度も通達があったりしてるんですけど。


ただそうするとね、メーカー側も折角新台を開発しても全然売れない、といったリスクが出てきますし、


そうなると実績のあった機種の後継機ばっかり、ってことにもなりかねません。


お店も人気が出るかどうかわからない台、はなかなか思い切って導入するという訳にもいきませんし。


そんなわけでこの「機歴販売」というやり方、まだまだ続いていくんでしょうねあせる


まあ打ち手としてはどんなやり方であれ面白い台を出してくれればそれでいいんですけど!