今日の帰り道。
後ろからサッカーの応援みたいな手拍子と声が聞こえた。
ゲラゲラ笑ってなんか会話しながら応援してる。
靴ひもを直す為、立ち止まると段々と近づいてくる。
僕の横を何かを応援しながら走り去っていったので顔を上げて見ると、もう50後半のおっさんだった。
不快な程みすぼらしい頭皮むき出しのおっさんだった。
アラレちゃん走りだった。
会話と思ってたのは奴の独り言だったらしい。
嫌だ…。
あんな歳でアラレちゃん走りで何かを応援する程酔いたくない…。
あんな大人にはなりたくない…。
いやその前に何を応援してるんだ…。
周辺の地図を見て
「えー…。どこにある?」
何かを探してる。
「見つけたー!見つけたぞー!!」
武将討ち取ったレベルの叫び。
つか深夜だから。
なにを見つけたのか?
「障害者センター見つけたー!」
何するつもりだよ
「こう行くのか!よし!分かった!」
行く気満々だけど…。迷惑だよ。
「道分かんねー!!」
何の為の地図だ!つか確認したじゃん?分かった!って言いきったじゃん?それで分かんねーって叫ばれると清々しいよ。
「わっかりーませーん!わっかりーませーん!」
そして赤信号をまたアラレちゃん走りで突っ切って夜の闇に消えていった。
日本はまだまだ平和だ。
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