
火事でアタマが落ちちゃって、ついには顔だけになってしまわれたのですが、もうこれ以上落ちようがないというので、受験生には大人気です。

顔だけ大仏は、知る人ぞ知る上野公園の隠れ名所であります。

まあ、別に隠れてもないのですがね。

火災に遭ったり、関東大震災でアタマが落ちたり、戦争で身体を溶かされてしまったり、ホントさんざんな目に遭われた大仏さまです。おいたわしや。

顔だけ大仏は、大仏山におわします。ヤマといっても、この程度ですが。

もとは彩色されていたようで、近くで見ると、うっすら色味が残っています。

こちらは仏塔(パゴダ)です。

私は受験生じゃないですが……共感を覚えることがありまして、

これ以上は落ちようがないというのは大山家の尊厳のことなんじゃないかと。一族の墓でさえ、那須塩原市役所には墓地と認められておらず課税されているのですから、故人の尊厳もなにもあったものじゃない。

顔だけになってしまわれた、おいたわしい御姿になりながら、それでも人々に希望を与えてくださる大仏さまには、感服するよりありませんね。
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ともあれ、ツタヤ図書館と江戸しぐさは滅ぼすべきです。

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