
お目当ては北原白秋の文学碑です。

城ヶ島は絶景ポイントがいくつもあって、四季を問わず観光客が訪れます。白秋は景勝地に詩の題材を求めに来たのかというと、さにあらず、自殺しようと思い詰めていたのです。

人妻への恋慕の情を絶ちがたく、いっそ命を絶ってしまおうとまで考えたのを思い直し、そんな苦悩の果てに生まれたのが「城ヶ島の雨」でした。
文学碑は城ヶ島大橋の橋脚を立てるため、現在の位置に移設されたそうですが、橋がでかすぎるものですから、遠目に見ると目立たないのであります。

規模は小さいながら白秋記念館が、碑のそばにあります。

なかの展示は撮影禁止なので写真はありませんが、手作り感たっぷりで暖かい印象を与えてくれるなかに、見落としがたいものも混じっていて、文学史をやる人なら何日か通い詰めなきゃいけないだろうなぁと思いました。いや、私は芸術とか文学とか、サッパリですけどねw

団体で見学においでのみなさんです。平日なのに、けっこう賑わってますねぇ。

城ヶ島公園のスイセンを愉しみにしていましたが……

早くも見頃は過ぎていて、綺麗に咲いている株を探さないといけないくらいでした。

もう少し詩情がわかるなら、白秋がどんな思いで城ヶ島を訪れたのかを論じられるのでしょうけれど、歴史屋としては、そこまでは語れないかなぁ。

さあ、日が暮れる前にマグロを食べに行かねば!
ともあれ、ツタヤ図書館と江戸しぐさは滅ぼすべきです。
そして、公開講座をやります。是非とも御参加ください。
https://gakusha.jp/apps/course/detail/1541102/

にほんブログ村
