アレはまるで壊れた人形だった。
目は開 いているのに何も映さず、表情は固くこわばり、腕や足は折れそうに細い。
1日中ベットの上で微動だにせずにいる。
壊れた人形になる前アレはとてもとても美しく、私はその美しさが欲しかった。
欲しい。それはどれほど醜かったのだろう。
触れば折れてしまいそうに儚かったが今とは大違いだった。己の中に芯をしっかりと持ってた。
あぁ、なんと美しく強き心の持ち主だっただろう。
綺麗だった。
けど、壊れてしまった。
いや、壊してしまった。
こうなってしまったのは自分の性のせいだと分かっている。けどそれを認めずなぜ、こうなってしまったのか本気で悩んでいる自分がいる。
悪いのは私に決まっているのにな。