キタキタ、今年も来ました
バイロン・ウィーン氏の2011年の10大予想
日経ヴェリタスにも掲載されていましたが、
年の始めだし、このブログにも書き残しておきま~す。
①2011年実質経済成長率(Real GDP)は5%に接近し、失業率は
9%以下に低下する。
②米国連邦財政赤字幅の拡大に対する懸念が債券市場に影響を
及ぼし、米国債10年物利回りは5%に接近する。
③米経済ファンダメンタル改善に支えられて、S&P株式指数は
前回高値の1500ポイントに接近する。
④インフレ懸念にはまだ及ばないながらも、実質資産へのリスク
回避投資は継続し、金価格は1オンス=1600ドルを超えていく。
⑤インフレ懸念と過度の経済成長への憂慮から、中国政府は
人民元を政策道具として活用することを決断し、経済成長率を
10%以下に、消費者物価の伸びを4-5%以下に押さえ込むように
画策する。
⑥新興国での生活水準の向上を背景に農産品価格が高騰を
続ける。1ブッシェルあたりトウモロコシが8ドル、小麦が10ドル、
大豆が16ドルを上回ると予測。
⑦不動産市況は劇的に需給が改善し、ケースシラー不動産指数は
2010年と対照的に上昇トレンドに入り、新規住宅着工件数は60万件
を超える。
⑧新興諸国からの継続的な需要と新たな供給減の未開発とにより、
原油価格は1バレル=115ドルまで上昇する。
⑨タリバンに対する攻撃成果の進捗に欠ける一方で、カルザイ政権
の腐敗にしびれを切らした米オバマ大統領は今年末に向けてイラク
に続き、アフガニスタンからの米軍撤退を加速させる。
⑩メルケル独首相の強力なリーダーシップの下、緊縮財政の実行
により、2014年までに問題周辺国が財政赤字を半減させることを
条件に、EUとIMFから更なる支援を受け、増税と緩やかな進展を
達成する。長期的にはともかく、短期的には欧州ソブリンリスクへの
懸念が和らぎ、金融市場は心理的に落ち着きを見せる。
(以上)