最近マーケット関連の記事を全然書いていなかったので、
久々に真面目な記事を…
今年のマーケットは総じて、各国政府がジャブジャブに
供給したマネーに助けられたような気がします![]()
特に、今年最後の宴(うたげ)ともいえる米国のQE2
(金融緩和策)は、私たちの扱う金融商品に
プラスの効果をもたらしました![]()
思えば、2008年9月にリーマンショックが起きて以降、
素早く対応したのが
中国。
50兆円の景気対策を決め、早々と金融危機を克服しました。
そして、2009年3月には
米国が国債、住宅ローン担保証券
(MBS)、政府機関債を買い取る量的緩和第1弾(QE1)
を実施し、リスク資産(株式や高利回り債券など)のマーケットは
大底を打ちしました![]()
その後、ドバイショックなど小さな金融危機もありましたが、
リスク資産は大きく上昇へ![]()
そして、今年起きた最大の危機が欧州財政問題![]()
5月のギリシャ危機の再燃をきっかけに、リスク資産は大きく
売られ、悲観的なマーケットが続きました![]()
この欧州財政問題に対応したのが
欧州中央銀行(ECB)で、
7500億ユーロ(約85兆円)の緊急融資制度を打ち出して、一旦は
欧州債務危機の不安を鎮めました。(まだ解決はしていませんが・・・)
そして10月には
日本が5兆円の資産買い取りを決めた
包括緩和策があり、最後の宴は11月3日に発表された米国の
量的緩和第2段(QE2)で2011年6月までに6000億ドル
(約50兆円)の国債を購入することを決めたのです。
2009年3月の記事を読み返していると、アメリカの大手運用会社
ピムコが教えてくれたことで、『リーマンショック後は、政府の
関与が強まる新しい時代になる』という言葉は当たっていた
ような気がします。
このように、各国政府はマーケットに大量の資金を供給することに
よって自国の景気を良くしようとしているのですが、マーケットに
溢れたジャブジャブの余剰マネーは一体どこへ向かっている
のでしょう??
次の記事でQE2マネーの行方について書いてみたいと
思います![]()