9月に入り、既に米国の雇用統計、G20をこなして
比較的静かな相場が続いています。
リーマンショックを経験してもうすぐ1年
忘れもしない9月15日が近づいています。
マーケットがみるみるうちに下がり、NYダウが
1日で500ドル、700ドルと下げていくのを昨年
目の当たりにしました
毎朝、テレビ東京の『モーニングサテライト』を
見るのが怖かったのを今でも覚えています。
その時の恐怖は今も消えておらず、お客様に
投資アドバイスをしながらも、いつ何が起こるか
分からないので、今年はこまめに利益を確定
(=投資商品を一旦売却)するようにしています。
今年の3月以降、株式も通貨も底を打って軒並み
上昇しているので、一歩踏み出して投資をされた
お客様は、大きな利益が出ています
次の『2番底』があるのか、はたまた今年の3月を
底にこのまま上昇相場に転じるのか、未来を占う
ことはできません
ただ、あれだけ下がった後の反動は物凄く早いので、
今年は乗り遅れずに上昇相場の波に乗って、利益が
ある程度出れば一旦逃げるという行動を取っています
9月は特に『9.11 同時多発テロ』や『リーマンショック』
が起こった波乱相場の月なので、油断はできません
お客様と日々コミュニケーションを取って、
次の投資行動を考えます。
そんな中、やはり異様な動きを感じるのが
米ドルの動向
今年はとにかく米ドルが弱すぎる
円に対しても、他のどの通貨に対しても、
米ドルはじわじわ下げています
円高ドル安の理由はいくつかありますが、
主なものは・・・
①HIA(Homeland Investment Act)
多国籍企業が海外で得た利益を本国に送金する際、
税負担を軽減する措置。2005年、時限的に米国で
行われ、米ドルが上昇しました。
日本版HIAは今年からスタート。日本では恒久的に
行われる予定だが、海外の利益を本国に戻すという
ことは、外貨を円に交換するので、円高要因になる。
②日米の短期金利の逆転
ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の3ヶ月物の低下
傾向が鮮明になり、約16年ぶりに円建てLIBORを
下回ったことで、米ドル売り円買い要因となっている。
③アメリカの財政赤字の更なる悪化懸念
ドル安要因
④民主党の勝利で外国人投資家の期待先行の
日本株買い?(=円買い?)
円高要因
外貨を保有するお客様のほとんどが、米ドルの
ポジションを多く持っているので、今は外貨間の
クロス取引を行いながら、少しずつ米ドルから
避難させています
今すぐにではないにしても、いつアメリカが世界の
覇権国家として終わりを告げるのでしょう?
米ドルの動向に引き続き注意しながら、9月は何事も
なければいいいな~と願いつつ、お仕事頑張っていきます