今日から何回かに渡って日経ヴェリタスに掲載されていた
市場反転のシグナルを探る指数をいくつかご紹介![]()
今日は、
①国債のCDS保証料率について。
国の債務(国債)を対象にしたクレジット・デフォルト・
スワップ(CDS)と呼ばれる金融派生商品の保証料率が
ここ最近上昇しています![]()
保証料は、債務不履行(国家破綻)となった場合に、
投資家が保有する国債の元本を補てんをしてもらう
ためのコスト。
例えば、米国債の保証料率が1%の場合、米国債の
保有者は1万ドルを払って、100万ドル分の米国債の
リスクを他社に引き受けてもらうということ。
直近の先進国の国債の保証料率を見てみると・・・
(
上から順に破綻リスクが低いと判断
)
日本国債の保証料率は0.46% 【昨年8月末は0.16%】
ドイツ国債は0.56% 【8月末は0.08%】
米国債は0.57% 【8月末は0.17%】
英国債は1.23% 【8月末は0.17%】
スペイン国債は1.37% 【8月末は0.38%】
イタリア国債は1.64% 【8月末は0.40%】
ギリシャ国債は2.54% 【8月末は0.50%】
アイルランド国債は2.59% 【8月末は0.30%】
(すべて5年物国債を参照)
保証料の上昇が特に目立つのが欧州諸国![]()
ドイツ国債の保証料率0.6%は、信用危機が
深刻化する前の韓国や中国と同水準まで
悪化しています。
そして、この保証料率の上昇と歩調を合わせ、
為替市場ではユーロ、ポンドなどの欧州通貨が
売り込まれています。
「国の信用力」の回復が通貨上昇の鍵になるならば、
この保証料率が下がってくる時が投資再開のシグナル![]()
になるのでしょうか??
余談ですが、今年は「金利を制するものが相場を制する!」
と言って、会社の先輩が『ボンド・ベーシックス』という
冊子を配ってくれました![]()
債券と金利の関係を勉強するのにとっても役立ちます![]()
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