突然ですが・・・
今、日本円は強い(円高)と思いますか?
それとも弱い(円安)と思いますか?
ここ最近、日本円は米ドルに対して3月に1ドル=95円台、
ユーロに対しては7月に1ユーロ=169.97円をつけました。
こういう時、一般的に日本円は米ドルに対して円高、
ユーロに対しては円安と言います!
それでは、特定の2通貨間に限らず、主要な通貨間の為替レートと
比較した場合、日本円の価値は一体どうなっているのでしょう??
最近、一歩海外に出て買い物をしていると、何もかもが高く感じられ、
日本円の弱さに驚くことが多々あります・・・。
そこで、参考になるのが、「実質実効為替レート」です。
今日は会社で見つけた、実質実効為替レートのチャートを
眺めながら考えたことを書きます
そもそも「実効為替レート」とは、特定の2通貨間の為替レートを
見ているだけでは分からない為替レート面での対外競争力を、
単一の指標で総合的に捉えようとするもの。
(指数が大きくなった場合(上方向))は「円高」、
小さくなった場合(下方向)は円安)
上記のチャートは、1970年に
日本円1円に対する外貨の価格を100円として表しています。
チャートを見て分かることは、
一番円が強かったピーク時は、1996年につけた1円=198.44
で、それ以降、円は徐々に弱く(下方向)なっています。
そして、ここ最近、日本円は1円=116.55を底にして
小幅に推移しています。
ということは、日本円の価値は38年前の1970年代とそんなに
変わっていないということ
むしろ、円の価値は1996年以降、どんどん弱くなっているのです
最近は基軸通貨の米ドルが危ない危ない!と言われていますが、
このチャートを見る限り、日本円の方がもっと危ないのでは
ないでしょうか?
日本は少子高齢化で若い労働力も減っていき、人口も減少方向。
自給率も低い中でのインフレ到来・・・
このままでは、円はどんどん弱くなっていく??
弱くなっていく通貨を、ただ同然の低金利で保有しているのは
もったいない
(現に、日本円でお給料をもらっている外国人のお客様は、
金利がつかないからと言って、どんどん円を売り自国通貨に切り替え、
母国に送金しています)
生活の基盤が日本の場合、日本円を保有するのが一番無難ですが、
将来的に日本円が独歩安になるのであれば、外貨で資産を保有する
ことも重要なのでは??と思います。
最近は資源高の恩恵を受けて、資源国通貨の豪ドル、ブラジルレアル、
ロシアルーブル、ノルウェークローネや、新興国通貨の
ハンガリーフォリント、ポーランドズロチなどが円に対してどんどん
強くなっています
この状況を打開するためには、日本の構造を大きく変えるような
カリスマ指導者が必要だと思います
この実質実効為替レートは、日本の将来を考えさせられます
もっと実効為替レートについて知りたい方はコチラ
http://www.boj.or.jp/type/exp/stat/exrate.htm