今年の流行語大賞に必ず入りそうな経済用語といえば・・・

「サブプライムローン」でしょう。


金融にも運用にも全く関心のない私の母親でさえ、

「サブプライムローン」という言葉をさらっと使っていたのには

驚きました。

それだけマスコミが日々悪いニュースばかり報道しているから

でしょう。


思えば、夏真っ盛りの今年の8月晴れ

テレビや新聞を騒がせていた「サブプライムローン」が、

本格的に実体経済に影響を与えるかもしれないとの思惑から、

為替や株価などの金融市場を大きく揺るがしました。


もっと遡れば、今年の2月雪

「アメリカの住宅ローンが焦げ付き始めているので、不動産市場が

危ない?!」とのレポートや新聞記事が出回り始めていたので、

この頃からサブプライムローンは既に水面下で動き出していました。


ひとまずリート(不動産投資信託)などは売っておいた方が

いいのでは??、との意見が飛び交っていたのもこの時期ですが、

その後もリート市場、株価市場ともに堅調に推移し、ついつい楽観視

してしまったのがいけなかったようです。


結局、この「サブプライムローン」は住宅市場の下落だけに

とどまらず、大手金融機関がローンを証券化したCDO(資産

担保証券)として世界の投資家にばらまいたがために、これが

現在計り知れない損失を生んでしまって、マーケットは過敏に

反応してしまっているようです。


一旦リスク資産から引き上げられた巨大マネーは行き場をなくして、

投機的に原油や金などに流れ、原油価格・金価格などの資源価格を

押し上げ、私たち消費者の生活にも影響を与えています。


金融商品はどうなっているかというと、株式、不動産から一旦

資金は引き上げられ、安全資産である債券に流れているため、

日々債券価格も高騰しています。



どんな金融商品もひたすら上がり続けるものはありません。

結局マーケットは繰り返し動いていて、株式が好調な時は

債券が軽視され、今みたいに株式が駄目な時には債券が

絶好調になっています。



最後に勝つのは分散投資している方??

確かにそうとも言えます。



だけど、繰り返されるマーケットを知っている方は、流れに

うまくのって、利益がでれば一旦売却して利益確定し、

下がればまたコツコツと割安なものを買っています。


それでは、

個人投資家は今なぜ買えないのでしょう??


きっとそれは、「サブプライムローン」が得体のしれないもの

だからでしょう。

誰でもそうですが、得体のしれないもの(例えば幽霊とか?)は

極端に嫌います。



これから何が起こるか分からないという不安に駆られ、

とりあえず持っているものを売りに走るのです


マーケットが上がると安心して持ち続け、

下がると慌てて売り始める。

分かっていても逆に走ってしまうのが大半の投資家です。




さわかみ投信の澤上さんが、昔セミナーで言っていました。


(ホワイトボードに山と谷の波線を書いて、谷の所を指しながら・・・)

「マーケットが下がった時に買うんですよ!」と。


何でそんな当たり前のことを繰り返し言うのだろう??と社会人に

なりたての頃に疑問に思ったのをよく覚えています。

今となってはそれがよく分かりますが・・・。



現在の日本株ははっきり言って売られすぎです。


11月22日にトヨタの株価は年初来安値を付けました。

配当利回りはなんと2%!!(日本国債よりも高利回りです!)

それだけ株価が下がっているというわけですね・・・。



ボーナスシーズン前にコツコツと仕込んでおくのも手だなと

動き始めている私でしたチョキ