2006年の年明けに起こった衝撃的な事件-
「ライブドアショック」。
あれから1年半以上が経ちましたが、新興市場は
今だ低迷しています
ライブドアと言えば=ニッポン放送買収や近鉄バファローズの
買収騒動、広島6区を舞台にした選挙戦など何かと派手な
パフォーマンスでホリエモンのイメージが先行していました。
しかし、この「虚構」を読んで、ライブドアがファイナンス部門の
少数精鋭の優秀な金融プロ集団によってM&Aを繰り返し、急成長
を遂げた会社だったんだなと初めて知りました。
本当に目からウロコの話が盛りだくさんです
一般的な会社の利益の出し方は、物やサービスを生み出して、
それを消費者に提供することによって、地道に利益を積み上げる
といった流れは想像できます。
しかし、金融の世界は全く別物!!
私も日々目に見えない金融商品を売ったり買ったりして手数料を
取り、それを会社に利益としておとしていますが、その対象が
会社になるとケタが違う!!
1案件で数十億、数百億の利益を生み出せるのだから、
それが少数精鋭の人たちの力だけでできてしまうのであれば、
こんなに効率のいい仕事はありませんね
この本を読んでいると、お金の感覚が麻痺してしまいそうです。
金融の世界だからこそ成し得る技と言うべきか・・・
とにかくいろんな資金調達のスキームが書いてあるので、
改めて金融の世界は奥が深いなと思います。
最後に宮内さんが今後見据えているビジネスチャンスに
ついても書かれてありましたが、どんな状況下においても
「自分でビジネスを始めたい!」という意欲を
持ち続ける貪欲さはやはりスゴイと思います。