放送作家の板橋めぐみです。
このブログを読んでくださっている方の多くは
「いつかテレビ取材されたい」
という方ではないでしょうか。
そのテレビ取材と切っても切り離せないのが
「インタビュー」です。
取材を受けるときには必ずインタビューが
セットでついてきます。
とはいえ、このインタビュー、
なかなかトレーニングする機会がありませんよね。
そこで今回は、いつか訪れるインタビューの機会に備え、
ぜひ知っておいてほしい、
コメントの基本についてお届けします。
これ、取材する側の立場としても、
私たちの仕事がラクになるので！！
ぜひ皆さんに知っておいてほしいんです。
私が考えるこの基本は大きく３つあります。
今日はその一つ目です。
コメントの基本 その１は、
「質問には『ひとこと』で答える」
ということです。
あちこちで話していますし書いているのですが、
インタビューでも「ひとこと力」がとても大事です。
まず質問に対して「ひとこと」で答えて、
その後、詳しく説明する。
これをぜひやっていただきたいです。
例えばですが、パン屋さん。
インタビュアーから
「こちらのパンのこだわりはなんですか？」
といった質問がされたら、
「こだわりは、国産の小麦です」
といった具合にまず、ひとことで答える…というのが理想。
その後で、
「当店で使っているのは北海道産の小麦で、
石臼で挽いて自家製粉しています。
香りと風味をパンに込めるために、
毎日少しずつ挽いています…」
といった具合に説明を付け足す、
これが取材者としてはありがたいです。
インタビューに慣れていないと、
この「ひとこと」がうまく出てきません。
慣れていない方の場合は、
「こだわりはなんですか？」という質問に対し、
「こだわりですか、そうですね、色々あるんですけれども。
材料とか焼き方とか。まあ、一番は小麦粉かなあ、
あと、酵母にもこだわってますね。
小麦は北海道産なんですけれども、
色々試した中で一番風味がよかったんですよね」
といった具合に、思いついた順番にお話しされる。
当然といえば当然なんですが、
実はこれだと編集がちょっと面倒くさい。
加えてせっかく取材されたのに、
言いたいことがうまく伝わらない可能性もあります。
ちょっと専門的な話になりますが、
このようなパン屋さんの情報を紹介するような
ケースの場合、通常の情報番組ですと、
「大事なポイントだけ
取材相手の言葉を使わせていただき、
説明部分はナレーションで処理する」
ということが多いです。
上記のシチュエーションだと、
パン屋さんのこだわり部分である
「国産小麦」は取材相手の肉声を、
それ以外の「北海道産」「石臼で挽いている」などは
ナレーションで説明…となります。
番組の時間は限られているので、
説明部分はできるだけ短くしたいんです。
作り手側としては、せっかくお話ししてくださっているので
取材相手の言葉をたくさん使いたい。
でもインタビューコメントをそのまま使うと
どうしても長くなってしまうので、
やむなくナレーションに置き換える、というところです。
ただ、思いついたまま発せられたインタビュー内容だと、
そのポイント部分を切り取りにくいんです。
せっかくの大事なポイントなのに
上記の例だと、切り取る部分は
「一番は小麦粉かなあ」という曖昧な言葉になってしまう。
「かなあ」だと自信なさげに聞こえるので
私なら「この『かなあ』をカットしようよ」と
言うかもしれません。
しかも「国産」が抜けているのでインパクトも弱くなる。
事前に「このお店のこだわりポイントは国産小麦」と
番組内で紹介することが決まっていれば、
打ち合わせの時点でディレクターから、
キーワードである「国産小麦粉」を言っていただくよう
お願いすることもあります。
が、中には
取材相手にお任せになってしまうケースも。
そこで取材されたいあなたにオススメしたいのは、
ご自身のビジネスのポイントを
「ひとこと」で言えるようにしておくこと！です。
そうすれば、
「あなたのビジネスのポイントは？」と聞かれても
「〜〜〜〜〜です」
と、取材する側にも嬉しいひとことコメントが
生まれるわけです。
いつ取材されてもいいように、
「ひとこと」でまとめる準備、
今すぐ、とりかかってください！
次回は「コメントの基本②」をお届けします！
今日もお読みいただき、
ありがとうございました！！
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