Oracleライセンス管理のためのベースライン構築(シリーズ) | 国際IT資産管理者協会 武内烈

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複雑化するデータセンターのIT資産管理システム構築への挑戦
第2回:Oracleライセンス管理のためのベースライン構築 その1

 

さて、第2回は、Oracle ライセンス管理のためのベースライン構築 その1として、ベースライン構築の最初のステップであるライセンス契約書のたな卸しとライセンス契約に関係するCI(構成アイテム)とライセンス割り当ての管理を解説します。

まずは、簡単にその背景のお話をしたいと思います。
ひと昔前のOracleライセンスの管理は保守契約をサーバーに紐づけて管理すれば良かったので、人的努力により表計算シートでシステム、サブシステム、サブシステムで稼働中のOracleアプリケーション・ソフトウェアとその保守契約を紐づけて管理すればどうにか対処可能なものでした。
しかし、今日の複雑化したIT環境では、「頑張ればどうにかなる」というものではありません。まずは、根性論で対処を要求してくる上司に対して今日の複雑化したIT環境におけるOracleライセンスの複雑性を理解してもらい、目的、体制、役割と責任などを明確にしたうえで、相応の予算と人員を確保してもらうことが重要です。管理に必要十分なスキルセットやナレッジを持った人材が不足するようであれば、部分的にはアウトソースして必要十分なスキルセットを担保しなければ、抱えた人が苦しむことになります。

重要なポイントは、

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