高校3年生になると、PCTOというインターンシップ?のような事をしなければいけないイタリア。

長子は先日、学校側が斡旋してくれた末期臓器不全専門の病院で1週間の実習をしたんだけど。


このPCTO、トータルで90時間やらなくちゃいけないんだけど、あと30時間足りない長子。
4、5年生に回してももちろん問題ないのですが…
長子の通うコースは、4年生に資格取得試験が重なりそれどころではなくなるし、5年生は受験だし…
ということで、この進級がかかった大切な時に
ぶっ込まれた長子…

今回は、なんのPCTO?というと

Le vie dei tesori 

というイベントのお手伝い。
このイベント、パレルモ市内にある重要文化財をガイド付きで見学できちゃうの。
何が素晴らしいって、普段入ることができない個人所有の貴族のお屋敷や、19世紀初頭に建設され今も尚、現役で使われている刑務所などなどをガイド付きで見学できちゃうんですよ〜!!
素敵でしょう?

さて、長子はそんなイベントのお手伝い(ガイド)を夏休み入るまでの全ての土日やらなくてはいけなくなってしまったわけで…

可哀想でしかない…

親のイタ子もドン引きしちゃうほどのコミュ障な長子、どんな仕事ぶりなのか興味津々ニヤニヤ

そら、行っちゃうよね真顔見ちゃうよねニヤニヤ

ってことで、どんな感じなのかコソコソ行ってみた。



あれ?あれれ??今日からガイドするっていうから見に来たのに…
長子は、ガイドさんの後ろでお客さんが展示物に触れないように見張る係をやっていた…

ここは、写真家のマティルデ·インコルポラさんの自宅だった場所を美術館として公開していて、彼女が生前撮った写真や使っていた家具、代々インコルポラ家で使われていた古い写真機たちが展示されています。

インコルポラ家は、19世紀あたりから代々写真家として活動をしているそうで
彼女は、偉大な写真家ジュゼッペ·インコルポラの15代あとのお孫さんだったそう。

ここのガイド…覚えることが多くて大変…
私、人の顔と名前を覚えるのが死ぬほど苦手…
なので、私ならこの仕事絶対にできないわ…
長子もそうなの?と、聞いてみると…

いや、勉強する時間がないだけ。
資料をちゃんと読めてないの…
だって、毎日毎日なんかしらの試験があるんだもん…
こんな余計なことやってる時間ないんだよ…

ですって…
そりゃそうよね…

実は、私達、この夏休み前半に

一時帰国

することが決定しました〜!!!ニヤニヤニヤニヤニヤニヤ
なんと、6年ぶりの帰国。気合入るよね〜!
ただ、長子は…もし落第点を取ってしまったら連れて行かないという厳しい条件付き…
なので、彼女は必死なのだ…

夏休みまであと1ヶ月。

体調崩すことなく、乗り切れますように!