ピッケルの使い方 | krnd mountains なブログ

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(ファッションアルピニストなブログ)



ピッケルほど、


ファッション性の高いアイテムは


無い。








しかし

使い方を間違えると

格好良さが半減してしまう。

諸刃の劔である。








最初は

ピッケルとカラダをつなぐ紐を付けてみたが、

あまり格好良くない。
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ポーズがなんかギクシャクする。




紐が邪魔で、

ピッケルを天高く

かざすことも出来ない。







ファッション重視なら、

カラダに巻き付ける紐はお勧めではない。



ギクシャク。
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短い紐の方がいい。

ピッケルがのびのびするのである。
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バンザイしても

天にかざしても紐が邪魔にならないのである。
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扱いやすさも良かった。
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ピッケルだけを撮る時も。

紐が邪魔。
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紐が無いとのびのび。
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と、まあここまでは

ファッションでピッケルを持つ人の話である。













ここからは、



実用編である。






ピッケルなんて、

アルピニストの魂であるので、

使い方なんてものは無い。







ガチガチに凍った、

急斜面に出会えば誰だって自然と

使いこなしているはずだ。










夏に登ったときに、

手を使って登る様な場所である。







鎖場やら、

梯子やらに、

雪が着いて凍ってしまえば、

鎖も梯子も無くなる。









凍った急斜面に

手をついてバランスなんて取れない。








そこでピッケルの登場なのである。








初めての人でもすぐにカッコ良くなれる。






機能美の塊(かたまり)なデザインだからこそ、

それしか出来ないのである。



そんなストイックなデザインに

魅了されるのであろう。



とんでもないオトナのおもちゃである。








機能美の塊。

登山家の魂。





そういうことか。











ところで




ピッケルの




このTの部分。
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基本的に常に握っているこの部分。








何かに似ている。









握る部分…











それは、











ここだ。
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握る部分


である。







そっくりだ。
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ロードバイクの

ブレーキブラケット。






ブラケットには手を置くように握る。

手を乗せる。


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そして小指でしっかり

引っ掛けるのである。







ピッケルも同じ。
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手袋してるとわかりずらい。

ので、




自転車。
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ピッケル。
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握り心地も遜色無い。






下ハンドル。
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下ピッケル。
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この持ち方はあまりしないが。









くりそつ。
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くりそつ。
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(そっくり)













こう持つなら、
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こうか、
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くりそつだ。
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ところで


ピッケルを使って、


滑落停止という練習をする人が居るらしい。


何でそんな事をするのか。



そんな練習をしたら、


ここ、落ちたら死ぬなぁ。


って所で、

滑落停止の練習をイメージしながら

切り抜けるのか。







そんな練習する暇があったら、

少しでも滑落しない為の特訓をした方がいい。








滑落のイメージしながら、

凍った急斜面を通過することになる。





滑落は

してはならないのである。






滑落したら止まれるなんて思ってはいけない。








サイクルロードレースの練習で、

落車の練習なんて絶対にしない。







サイクルロードレースにおいて

時速50kmの速度で

カチコチのコンクリートの上を

転がる練習なんてしない。








サイクルロードレースは

ゴツゴツの石畳の上で、

集団落車の練習なんてしない。









のである。









落車した時のイメージはいらない。



滑落を想像しながらなんて歩きたくない。











もしやるなら、

こんな訓練が良いと思う。





教官「よし!次お前!滑落停止!いけ!」



生徒「は、はい!行きます!」



教官「行け!」



生徒「…」  



教官「何を躊躇している!?早く行け!」



生徒「(ガクガクブルブル)…」



教官「何を震えている!?行け!」



生徒「教官!私には出来ません!こんな雪と氷のミックスの急登!止まれるはずがありません!」



教官「さっき教えたフォームの通りだ!行け!何かあったら救助ヘリを呼んでやる!行けー!」




ドスッ!!







生徒「ぐぁぁぁーーー!!」




バリバリー




ガリガリー











生徒「きょ!きょうかーん!ととと!!止まれましたー!!!僕は、生きてます!!!」




教官「おお!!ではまた登って来ーい!今日は10セット行う!」




生徒「!?」




その後、

生徒は2本目の滑落停止訓練をした。




しかしもう2度と

上がって来ることは無かった。







と、

このくらいの滑落停止訓練なら、

納得出来る。

これくらいやれば、

2度と滑落などするものか。

と、

精進するはずだ。








登山合コンみたいに

わいわいキャーキャー集まって、

ソリで滑るみたいに滑落停止楽しんで

温泉入って

お酒飲んで…

これは、

雪山訓練でも何でも無いのである。













ピッケルの練習は、







ストックを1番短くして

急登でバランスとってみればいいのである。




若しくは、

普段からドロップハンドルでも

握りますか。







そんなトレーニングのお陰で、


今年の登山は充実した。






白峰三山テンパク縦走2泊3日といい、
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残雪の赤岳といい、
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良かったー。










来年は、


来年も、


このくらいの山遊びでいきたいと思う。



なんか危なっかしい私なので、

躍進はしないように、

現状維持で遊びたいと思う。




 

また来年もファをよろしくお願い申す。










良いお年を。

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