崩れ落ちそうになる体にパワーを振り絞って

とにかく、空港職員でも誰でも捕まえて情報を得なければ!!


人って危機的状況になるとむしろ力が湧いてくるものなんですね。

(イタリア人と渡り合うことで鍛えられたのかも?)


数少ないインフォメーションはどこも人だかり。


行列のためのコードが無い場所では横入りの無法地帯!!

外国人の方たちの押しの強いこと!!


こんな時に人の本性が剥き出しになるんだわ・・・



せっかく並んだ末にやっと辿り着いたインフォメーションでも

係りの女性自身も混乱している。

彼女もどうしていいのか分からない様子だった。

役に立つ情報は得られず。


2・3箇所そんな風にタイム・ロスを繰り返し、

「アリタリアのチケットカウンターに行って!!」

半ばキレ気味の空港職員女子に怒られる。

イタリア人女性がヒステリー状態になると

とってもおっかないのです。

まるでその心が石か鋼で出来てるんじゃないかって位

何を言っても入り込む余地を与えないのです。


てっきり空港内の出国しちゃってるゾーン

(パスポートコントロールを過ぎた、どこの国でもない空港の中)

にあると思いきや、そうではなかった。

イタリアに再入国しなければならなかったのです!

(再度、脱力しそうになる。)


と、いうことは重-い重ーいスーツケースを取りにいかねば

ならないということで・・・。


ま さ か!!


そこまでさせるか、アリタリア!?


そう思ったワタシは浅はかだったのです。

これから待ち受けている事のほんの序章にしか

過ぎなかったのだから。



つづく