義姉はずっと、

何でモロッコに行かせてくれないんだ?

 

何でモロッコに行かせてくれないんだ?

 

と念仏のように夫に言っていた。

 

 

 

そう、金をせびるドラ息子が

電話口で甘く囁くのだ。

「ママ、モロッコにおいでよ〜。」

 

一銭でも多く金を巻き上げるために。

 

 

 

そしてまた義姉は念仏。

 

彼女はもはや、外にも出ないし

コロナで世界中がどんな状況なのか理解できない。

 

 

何度説明したって無駄なのだ。

 

 

とうとう夫は痺れを切らして

じゃぁ行ってきな!と

チケットを取ってやった。





 

 

 

2019年の惨劇について(リツコ殺人犯疑惑)

全て聞いて知っている私の母は

きちんと義姉の口から確認を取るように

と私に忠告してくれた。

 

後から外野に不当な事を言われたら

溜まったものじゃない。

 

 

そうだな、母親、ナイスアドバイス!

 

 

出発日数日前、2020年12月のある日

私はPCR検査の予約を取り

その後、ピンポーンと誰か訪ねてきたので開けると

下の階のモロッコ人Fさんだった。

 

彼女はミントティーとパンを持って

義姉と本当に久しぶりにお茶しにきてくれたのだ。

 

おぉ、ちょうど良かった!

サロンに義姉呼んでくるから!

 

 

夫もちょうど家にいるし

第三者(証人)がいるところで

義姉がどう思っているのか

聞いて見ると良いラブ

 

 

義姉の部屋にに挨拶に行った

Fさんは、ちょっと微妙な顔をしながら

義姉の車椅子を押して

サロンに連れてきてくれた。

 

 

つづく