私は、この長いイタリア生活や、
ハチャメチャなモロッコ人達との生活を送る事で
ある習慣を身につけた。
目の前で起こり得るであろう
あらゆる事に期待しない習慣だ。
人間はあらゆる期待と共に
感情の折れ線グラフが急上昇したり急降下したりする。
これは、体力のない私には疲れる事なのだ。
そして心のショックもこのグラフの振れ幅に左右される。
体力のない私がいつも穏やかでいるためには
・他人に興味を持たないこと
・期待しないこと
・何かあっても反応しないこと
大抵、これで乗り切れた。
これじゃぁ、冷たい人間じゃないですか!?って??
アナタ、今頃気が付いたの?
私が冷たい人間だってこと
じゃないとね、自分の進むべき道に没頭出来ないのよ。
私はね、ただただ自分のやるべきことだけに集中するために
悪いけどサイコパス丸出しで生きているわけ。
他人のSNSに一喜一憂しているのは時間の無駄なのよ。
つまり私の世界と、外の世界の間には
すごく厚い壁を敢えて自分で作っているのね。
私の城には、そう簡単に入り込ませないわよ。
こうして自分の精神を安定させる術を知らないと
ここ外国の常識が違う人間達と生活していくのは
至難の技ですよ。
無意味に攻撃してくる義姉とかね。
あぁいう人間に反応していては
何も前に進まないですよ。
その精神修行をこの16年間でさせてもらった
と言っても良いかもしれないね。
と言うわけで、自分と世間との壁が
ますます厚くなっている今日この頃
キャンピングカーで南イタリア周遊バカンスの事を
とうとう子供達に打ち明けてみましたよ。
本当は打ち明けるのは1日前とかでも良いんだけどね。
なぜならその後1000回くらい
興奮状態の子供達からの同じ質問に答えなきゃいけないでしょ。
どこ行くの?
何日間行くの?
あそこ行けるの?
あれ食べられるの?
あぁ、やだ、この期待の高まり!
折れ線グラフでいう急上昇カーブね。
私はこの状態を作りたくないわけ。
なぜか知ってる??
何か起こった時のガッカリ度が大きくなるからよ。
折れ線グラフの急降下、どん底パターンね。
ま、今回はそんなどん底に遭遇しないように祈るけどね。
それくらい私は5分後に起きる未来すら
ニュートラルな状態で置いておきたい人間だって事を
本日は伝えたかっただけ。