2021年1月31日、今日も電話が鳴り続けている。

 

義姉の息子から送金の催促の電話だ。

 

まるで借金取り立てかのようにしつこい。
 

28日頃から電話が鳴り出し
1日に何十回も掛けてきている。

 

そして1日に年金を受け取り

送金完了すると、電話はピタリと止まる。

 

 

そしてまた翌28日頃から電話が鳴り出す。

 

 

こうして義姉が障害者年金をもらっていた頃は

ヘルパーさんに払うお金+etcが出費として出た後

まだ義姉の個人年金にも余裕があったので

息子は催促できるだけ猛烈に電話を掛けては送金させていた。

 

 

だけど、突然障害者年金の支給が止まった今

義姉には一切余裕がなくなった。







 

 

ちょうどコロナで家族全員家にいるし

ヘルパーもランチサービスの女性も

二人ともお断りして、私達でまかなえるから良かったけれど。

 

 

義姉は最初、障害者年金が支給停止された事の意味が解らず

ヘルパーを引き連れて郵便局に聞きに行ったりしていた。

 

まずは私と夫が取り上げているのでは?と疑ったのだ。

 

義姉が大騒ぎしているので

私は年金事務所からの通達の手紙を

全部写メで撮ってモロッコの

イタリア語ペラペラの近所のモロッコ人に送りつけ

義姉の息子にアラビア語で説明してくれるよう頼んだ。

 

 

やっと息子も理解できたようで

彼の口からも義姉に説明が出来たのか?どうだか??

 

とりあえず、送金は極少額しか出来ないと説明した。

 

義姉もやっと、理解したようだったが

また3日もすれば痴呆で忘れてしまい

同じ質問を夫にし続けるので、夫はワナワナしていた。


彼女の命は金なのだ。

彼女が唯一息子にあげられるもの

それは「金!」以上。

 

 

息子は母の愛など必要としていない。

必要なのは「金!」以上。

 

なんとも虚しい関係だ。

 

仕方がない、義姉が息子に
与え続けた(金をねウインク)結果がコレだから。


以前の義姉なら

お金のない人生など考えられなかったから

ずっと大騒ぎしていただろうが

 

2020年に痴呆が進んだので

お陰様で、お金が無い事すら忘れてくれて

ギャンギャンお金騒ぎをする事もなくなった。

 


私達夫婦にとって
「痴呆」が何よりものギフトだったリボン