これは2020年4月のお話です。
コロナで夫の仕事も
あったり、なかったり
自宅待機になったりまた呼ばれたり
かなり不安定だった時期。
夫は夜だけ呼吸が苦しいという
何とも不思議な現象が起きていた。
ホームドクターには
アレルギーじゃないか?
と言われて
アレルギー科の診断を勧められたけれど
アレルギー診療内科はコロナのため予約が取れず。
とにかく夜には苦しくなるので
夫は救急に駆け込んだ。
病院の救急には誰もいなかったという。
コロナで病人すら寄り付かない所に
夫は入っていき、PCR検査をさせられたのだけれど
やってくれた看護師が
鼻の奥まで挿し込む綿棒を
脳天突き抜くか!?くらいの強さで入れたので
夫は鼻血が止まらなくて、シーツを真っ赤に染めたという
その看護師の腕が悪かったのか?
私は未だPCR検査をやった事がないから解らないけれど
夫は相当その看護師を恨みながら帰ってきた。
結局、全ての検査をしたけれど異常がなく
精神的なものからくる呼吸困難とのことで帰された。
夫は私達の16回目の結婚記念日に
ボロボロの状態で昼の12時に救急から帰宅した。
2020年4月22日。
夜はまた呼吸が苦しくなるし
よく眠れないしで、寝不足で疲れ果てて
本当に可哀想な状態だった。
確かに夫は
これから仕事がどうなるのか?
不安になって自律神経失調症気味だったのかもしれない。
私の友人も、旦那さんの仕事がパタリと無くなり
家族全員家にいる中
やはり自律神経失調症で痙攣を起こして救急車で運ばれたという。
みんな体調がおかしくなっていた。
人間の精神は、こんなにも繊細で
その乱れは全身に影響を及ぼし
病院に駆け込ませるまでに至る。
それだって、家に帰ってきたって
状況が変わる訳ではないし
その自分の現実を受け入れるしかない。
みんなが辛かったと思う。
そしてまだまだ苦しんでいる人は沢山いる。
こんな時こそ、過去の自分のキャリアに縛られず
新しいことをやり始めるフレキシブルさが必要だ。
残念ながら私の夫はかなり頭が硬いので
フレキシブルに考え変えなさいよ!と言って
変わるような人間ではない。
これ以上ストレスを掛けないためにも
私は彼を放っておくのが一番と知っていた。
そんな時、ある友人から
「リツコさ〜ん、お料理リレーのバトン、
渡してもいいですか〜?」
とメッセージがあった。
いいよ〜♪
軽く受けて、その後色々説明を聞くことになった。
つづく