私は夫の救急車騒ぎの後

子供の小児科に娘がシンクロの競技をやっても良いという

心電図などを確認して証明書にサインをもらうため

久しぶりに小児科の先生とアポを取って訪ねた。

 

 

 

私は義姉だけではない

義姉に振り回される夫のケアと

子供達のケア

なぜだか何年も風邪も引かず

●●は風邪を引かない、を地で行く自分のメンタルをケアしながら

1年間、なんとかみんなが生き延びられるように努力している。

 

 

そんな私を何年も見ている小児科の先生は

最近どうですか?

と聞いてきてくれて

 

義姉と夫が喧嘩して救急車騒動でした

 

と言うと

「またですか!」

と、彼は哀れみの目で私を見つめ

 

普段はそのスポーツ証明書のサインは有料なのに

私には特別無料にしてくれた。

 

 

いやいや、払いますよ、とお金を渡そうとすると

そんな貴女からお金はもらえません。

 

と、受け取ってくれなかった。

 

この件を最後に彼は年金生活に入ってしまい

私は13年間長女の誕生からお世話になった小児科医と

お別れする事になった。

 

 

 

私はこの医者が大好きだったので

本当に残念なお別れだった。







 

 

 

翌朝、また機嫌が悪い義姉に

朝のカフェをお届けすると

 

彼女の部屋を開けたすぐ先に彼女が足を向けてそこにいたので

ガンとドアを彼女の足にぶつけてしまった。

 

 

すると

「ちょっとは気をつけろや、バカ!」

 

と言われた真顔
 

 

「私が毎朝カフェ持ってくるの解っているのなら、そこにいないでよ!」

と、私も反撃したが

どうにもその義姉の態度が納得いかず

 

もう一度彼女の所に戻って、ものすごい剣幕で

 

「貴様のために毎朝カフェ持ってきてくれる人間がモロッコではいたか??

 ドラ息子は不在、ドラ嫁は貴様の態度が許せずに

 実家に帰ってしまっていたではないか!?

 

 貴様が感謝の言葉も述べず毎朝カフェを受け取っている姿も

 今日のこの様も、全て神が見てるからな!貴様が毎日祈ってる神がな!!」

 

 

私はバンッとドアを閉めて

さっさと家を出て行こうとすると

 

 

義姉はハッと自分の過ちに気付いたらしく

 

「ゴメンよ、リツコ、ゴメンよ、私が悪かったよ、

 息子が電話してきて、また金送れって言ってきたので

 イライラしていたんだよ、ゴメンよぉ〜!」

 

 

と平謝りしてきた。

 

 

「こうやって毎回私が貴様のイライラのはけ口になっているって事を

 これからは自覚するんだな!謝るなら神に懺悔しな!」

 

 

と言って、私は友人との約束に間に合うように家を出た。

 

 

 

何故かいつも、こういう朝から嫌な事が起こる日は

必ず私は誰か友人と約束していて、ランチをして夕方まで帰って来なかった。

まるで仕組まれていたかのようなスケジュールなのだ。

 

 

これも天からのはからいなのか?

 

 

いつも不思議に思う。

 

 

そして私は友人とお喋りしてスッキリして

また気持ちよく過ごせるのだ。

 

 

 

この件の後、私は義姉が黙るセリフを勉強した。

 

「今、私に当たったな?

 イライラしているのか?

 また息子が送金請求してるのか?」

 

 

この3言で、義姉はいかなる時も黙る事が判明した。

 

なんという事だ!

私はこの3言に辿り着くまでに

15年も掛けてしまったのかチーン

 

 

なんだか、泣けてきた笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

私が苦しんだ15年間は

 

最初の3年間は、彼女の半身不随の状態+鬱

最近2年間は彼女の足切断+ボランティアと外野との野望

で大騒ぎだった以外は

 

上記の3言で全てが解決する

くだらない内容で長年、罵声を飛ばされ当たられていたのだ。

 

 

そう思うと、この遠くから

お金も母親の価値も解らず

送金請求ばかりしてくるドラ息子の存在が許せなくなり

夫と同じように、もう二度と奴の顔は見たくない

と思うのだった。

 

 

そして翌年はロックダウンで
奴の顔は必然的に見なくて済むようになった。