私達は快適なアパートを求めてやってきたのに

我が強いお姉さんの意向で

本当は8人用だったアパートに

 

なんと22人で滞在する事に!

 

B氏はこのお姉さんのワガママには

ホトホト疲れていて

もう、なるようになれ!って感じだった。

 

 

私もちょっと興味があった。

だって、こんなに人がウジャウジャいる中

お姉さんがどのように仕切っていくのか?

その裁量があるのかどうか?見てみたくない??





 

 

 

 

さて、ここには大きなサロンと3つの部屋がある。

 

男達はそのうちの2部屋に割り当てられた。

 

私とB氏家族の荷物置き場に

一部屋が与えられた。

しかし、ベッドはB氏や男性が使う。

 

 

そして私と子供達は

そこに荷物を置いて着替えて海へ散歩に行った。

 

 

夕飯はB氏の奥さん筆頭に3人の女性が

全員分の料理を作っていた。

買い出しはお姉さんとベルギーのマダムがしていた。

 

 

夜は女達は広いサロンに雑魚寝するらしいポーン

男性達と場所をきっちり分けるためだ。

 

その雑魚寝には下に敷く毛布が必要で

近くにカサブランカから来ている

アパートを持つ友人がいるから

そこにみんなで借りに行った。

 

 

もう、やっている事が信じられなかったが

私はモロッコ人のやり方を終始見守る体制でいた。

 

 

そしてみんなで借りてきた毛布を敷き

大量にあるシーツを配られ

私と娘と息子、ベルギーのマダムにはソファーで寝る権利が与えられた。

(一応お客様扱いされたウインク

 

その他大勢は毛布の上に雑魚寝!

まさにイワシの缶詰め状態で寝始めた。

 

まぁ、なんと可哀想な女性達よ!

 

誰がこんな夜を想像しただろう!?

 

 

全てB氏のお姉さんのせい!

お金持ちなのにケチな人が成せる技!

 

 

しかし、モロッコ人とは

こういった大所帯を

いとも簡単に仕切れるすごい国民だ。



そして、結構、雑魚寝に慣れている

っていうか、ベッドに寝なくてはいけないという

固定観念がもともとない。



自分の家に沢山の人が泊まりに来たら

スッダーリというソファーをお客様にゆずり

自分は雑魚寝していたりする。

 

 

女性達のお料理の腕も然り。

22人分の調理でも、結婚式や葬式での100人単位の調理でも

普通の主婦が数人揃えばやってのけるのだ。

 

 

私も学生時代、100人分の学食を

6人の栄養士で任されるという実習があったけれど

それだって6人体制で取り組んだのだ。

 

それを3人体制でやるとか、本当にすごいと思う。

 

 

海辺の街は、それ程暑くなく

窓を開けていると寒いくらいなので

こんな雑魚寝状態でも、それ程息苦しくな買った。

 

雑魚寝なんて

小学生の時の宿泊学習以来だろうか?

 

なかなか非日常な環境で

なんとかみんなで眠りについた。