私と子供達がモロッコ

義姉もモロッコ

夫がイタリアで独りお留守番という

2019年の夏。

 

 

ある日、ウキウキした夫から電話があった。

 

 

君達がいない間

空っぽの家を僕は大掃除をした!

 

ここも掃除した!

 

あそこも掃除した!

 

なんて僕は偉いんだ!

 

そしてこの僕とA君との

素晴らしい仕事っぷりを見よ!

 

それはビデオコールで

私は彼が超自慢気にやり終えた仕事を

ビデオで見せられて唖然としたポーン

 

 

 

 

 

 
 
 
 
彼は私がいない間に
私に一言もなく
壁の色を変えていたのだチーン
 
 
 
サロンの色はベージュっぽいピンクで
まだ耐えられる色だ。
 
 
そして彼は私達の寝室に行き
1面が青に塗られた壁を私に
ビデオに映して見せた。
 
 
 
 
↑こんな感じ。
 
私は青く塗られた壁を見て真っ青になったガーン
 
貴様、相当満足気だが
私に一言も相談も無くやる仕事か!?
 
 
せめてペンキを選ぶ前に
サンプルの色を何色か私に見せて
選ばせるべきではなかったのか!?
 
 
この寝室は貴様と「私の」寝室なのだからな!
事後報告するなんてもっての他だ真顔
 
 
 
私が夫に私の率直な感想を述べた。
 
 
彼はそんな言葉を聞かされるなんて
想像もしていなかったので
かなりビックリしてしまった。
 
 
(ビックリしたのはこっちだよ笑い泣き
 
 
彼は、私が素直に「ありがと〜ぅデレデレハート
と言ってくれると思っていたのだ。
 
 
 
彼的には全然納得がいかないようだった。
 
(いや、こっちだって、もう塗られちゃっていて
 全然納得いってないから滝汗
 
 
このペンキが高いのは知ってるよ。
この刷毛の技術も、相当手間がかかっているのは知ってるよ。
ただ、貴様の好き勝手な色に塗っていいと思っているのが
もうビックリだよね。
 
 
 
私と夫は解り合えず
とりあえず電話を切った。
 
 
 
私はモロッコ人の親友ママFさんに
ちょっと聞いてよ、
夫がさぁ、こんな写真送ってきて
勝手に壁の色決めてもう塗っちゃってたのよ。
あなたどう思う??
 
 
あら、素敵な色じゃない!
こんなに大変な仕事を
あなたがいない間にやってくれていたのだから
あなたは「ありがとうデレデレハート」って言っておけば良いのよ!
 
 
いや、次にも同じことが起きて欲しくないから
今、対策を取っておきたい所なのよ。
 
 
だって、今回こんな大きな断面を
貴様色に勝手に染めて
次は私がいない間に何をやらかすか解らないじゃない!?
 
 
その時はその時よ。
 
 
私はワナワナが止まらず
子供達を呼んで、パパが何をしでかしたか説明した。
が、アッサリ「別にいいじゃん」とかわされた。
 
 
 
何で夫は家が空っぽになると
こんなに張り切ってしまうのだろう??
普段は仕事で疲れ果てて
死んだように眠りこけているのに。
 
 
しかも今回は同僚のA君まで呼んで
器用な彼がマスキングテープまで貼って
完璧に壁塗りを彼から教わったらしい。
 
 
確かに上手く仕上がっているけれど
私的にはカフェオレ色とか
もっと落ち着いた色にしたかったのだ。
せめて寝室はえーん
 
 
読者の皆様はわかるでしょう?
私が大きな家にずっとずっと引っ越ししたかったこと。
 
やっと、やっと、やっとの思い出引っ越し出来たこと。
私がいれば、夫と全部一緒に家具を選んで
揃えてきたこと。
 
 
今度こそ、「家に関心がないフリ」なんかせずに
しっかり自分の住環境に向き合おうと
色々吟味しながら全てここまで揃えてきたこと。
 
 
それがこの有様だよえーんえーんえーん
 
 
もう浮かれてどうにかなっちゃっていたとしか思えないね。
 
でも浮気していたとか言うんじゃないから、ま、いっか。
 
 
 
私と夫はこの壁の件に関しては
イタリアに帰ってからも二人の主張は
全く平行線を辿っていて、お互い理解出来なかった。
 
 
そのうち、私はこのターコイズブルーの壁の色にも慣れて
どーでもよくなって、コレについて考えるのを止めた。
 
 
ただ、次回こんな機会がまた訪れてしまったら
私に必ず意見を聞いてくれるように
何度も何度も何度も言って聞かせた真顔
 
 
夫は解らないフリをしているけれど
コレだけ私がうるさく言えば
まさか貴様忘れないだろうなドクロと念を送り続けている真顔