昼間は平和にお仕事の打ち合わせで

バールでカプチーノなどノホホンと飲んでおりました。

 

ところがです。

 
 
 
 
 
こういう平和で穏やかな日こそ
数時間後に何が起こるか解らないのが
医療通訳の日常でございます。
 
 
私はもともとフィレンツェ大学卒業後
イタリアの公共病院から直接呼ばれる
医療通訳として働いておりましたが
 
その緊急の呼び出しが、
あまりにも衝撃的なケースが多かったもので
同じく医療通訳をなさっている奥村さんにお話を聞いてもらっていました。
彼女だったら私の複雑な気持ちを解ってくれるのでは?と思って。
 
 
彼女は日本人旅行客が出発時にかけてくる
海外旅行傷害保険の医療通訳で
本業の方も忙しくて一人では間に合わない場合がある
との事で、私も助っ人としてそちらのお手伝いもするようになりました。
 
 
そしてお互いサバサバ、サクサク
あまりにもスムーズに仕事が進められるので
とっても楽だなぁと思っておりました。
 
 
そして、もっと患者さんとグループツアーのガイドさんの
お役に立てるようなサービスを追求していき
二人で医療通訳ネットワーク

フィレンツェ エマージェンシー ネットワーク

 
を開設することに。
 
 
 
通常海外で病気や怪我をすると
 
患者さんが保険会社に電話→
保険会社が医師や病院を手配
→通訳を手配→通訳出動
 
と、通訳が患者さんのもとへ出動するまでに
随分時間が掛かるのですが
患者さんが私達に直接電話してくれる事によって
 
患者さんが通訳に電話→
フィレンツェに詳しい私達が大まかなプランを提案
患者さんが保険会社に通訳がいる事を伝える
→通訳は出動しながら保険会社とやり取りしプラン決定
→患者さんのもとへ最速で出動→ドクターと往診または病院へ
 
と、もたつく時間を一切作らずに
患者さんを迅速に診察へ導けるサービスなのです。
 
例えば日本人のお客さんとお仕事されているイタリアの会社が
私達に電話を頂き、仕事を丸投げして頂ければ
急患が出ても会社側が時間外労働をしなくて済みます。
 
添乗員さんが15人のグループツアーを
翌日はフィレンツェからヴェネツィアに移動の予定なのに
急患が一人出て困ってしまっても
私達に患者さんをお任せ頂ければ、
ツアーの皆さんとヴェネツィアに出発して頂けます。
私達は診察後に患者さんを後からヴェネツィアに送り込めます。
 
 
こんな、痒いところに手が届くようなサービス、営業中です☆
 
 
さて、カプチーノ飲んだ夜
夜中の1時半に通訳手配の電話がきて
それから夜勤でした。
 
患者さんを救急車で病院に連れて行くと
なんと奥村さんも数人、他の患者さんを抱えて夜勤中!
 
なんと、皆さん急性胃腸炎で
とっても苦しい症状のまま
バッタバッタと倒れられて
なんだか流行っているみたいですよ!!!
 
 
それもちょっと尋常じゃない辛さのようで
皆さん激しく衰弱されております。
 
 
どうぞ皆さま、お気をつけて!
辛い時は我慢せずに、すぐに保険会社に電話して
(私達にお電話頂いても結構ですよ)
適切な処置を施されてくださいね♪

医療通訳は診察後
お薬を買って薬の説明をして
ホテルのお部屋までお送りして業務終了となります。

言葉の解らない海外で
心細い皆様の緊張した心を
少しでもリラックスして頂くのが私達のお役目です。