義家族みんなに約束していた帰省日当日に
「やっぱりやめた」っていう嫁は
なかなかいないと思う
そんなこと
今までの私なら絶対に自分にさせなかった
許さなかった
でも今回の私は、それを許した
自分のことをすごく責めながら
自分のことを嫌いになりそうになりながら
それをすることを許した
ふとそんな言葉がよぎった
10分前まで義実家に帰る予定だったから
荷造りはできていた
とても自然な流れで
すぐに母や伯父のいる故郷に戻ることができた
不思議な感覚だった
ただ、自分が今から故郷に帰ることが
とても【自然】だと思った
為るべくして為ったんだなと、感じた
自分の感覚を採用しようとすると
それがあまりにも突拍子もないように思える時や
頭では理由が全くわからない時がある
そんなときは自分の感覚に
自分自身が混乱するかもしれない
私はそうだった
自分を訳の分からない向こう水な女だと思ったり
罪悪感を持ったり、言い訳をしたくなったり
その結果、やっぱりやめようかと悩んだりする
どうしてそうしたいと
感じてしまうのだろう…
そんなこと望んではいけないのに…と
感覚でキャッチする望みは
思考よりも断然早く、本心であることが多い
「あぁ、そうだったのか」
「あの時感覚に従って、よかったんだ」
そうやって頭で理解するのは
いつも後のこと
感覚的に湧いてきた望み
そんなことを感じる自分を
責めるかもしれない
自分勝手だ！
恩知らず！
無礼者！
なんてわがままなんだ！
がっかりした！
期待はずれだ！
せっかく待っていたのに！
誰かを悲しませるなんてひどい奴だ！
ろくでなし！
冷たい女だ！
嫌な女！
そんな嫁はおかしい！
そんな奴は嫌われて当然！
だから居場所がないんだ！
お前なんか、お前なんか…！
・
・
・
「義実家に帰る日を予定より遅らせる」
それを自分に許そうとしただけなのに
こんな言葉を自分に投げつける自分がいる
そうしたいと感じた女性性としての私も
そんな自分を止めようとして
私を責める男性性としての私も
どちらもわたしのエネルギー
私はとても両極端な自分を持っていて
どちらのパワーも強い
だから苦しい…
今思えば
どちらの自分のこともすぐに
理解して受け入れようとするから
苦しいのかもしれない
「自分や相手や世界を理解しようとする」
これを私はずっとやってきたつもりだった
これが正しいことだと思っていたし
自分の最も誠実な部分だと思ってきた
でもこれをすると
相手を壊してしまったり
相手との関係が壊れたりしたし
自分が壊れそうになることもあった
理解する、って、なんだろう？
もしかして
理解しあえなくても、いいんじゃない？
理解できない家族でも、一緒に居ていい？
理解できない自分が、あってもいい？
人に理解されない自分でも
あっけらかんと、そこにいていい？
どんな人も、どんな自分も
命輝かせて生きていい？
答えは、絶対にYesだ
さて
冒頭の質問
「人は平均で何週間生きると思う？」
・
・
・
答えは
4000週間
80歳まで生きたときの計算だから
69歳の伯父は、もっと少なかった
平均でも
たった4000週間の僅かな人生
だからこそ
この小さき命が望むことは
精一杯「叶えてあげたい」と思う
その先では必ず
なにかしらの感情が動くだろう
心地よい感情だけではないかもしれない
悲しい、淋しい、恥ずかしい、つらい、苦しい
命がそんなことを感じないように
「心配」で「守ってあげたい」と思う
その気持ちも分かる
痛いほどに分かる
でも、でもね
何が起きても構わない
何が起きても大丈夫だから
そう信じて
握りしめたその手を離そう
魂を震わせて生きることが
この小さき命の、望みなのだから
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