ここ数年「◯◯年問題」という言葉を良く聞くようになりました。

 

初出は「西暦2000年問題」ではなかったかと思うのですが、それ以前にもあったのかな?

もう20年以上前のことなので知らない方もいるかも知れませんね。

 

西暦2000年問題とは、西暦2000年になるとコンピューターが不具合を起こすのではないかと心配されたことを言います。

詳しくはググって下さい(笑

これ以降「(西暦)◯◯年問題」というのをよく聞くようになったと思います。

 

直近で言われているのは「2025年問題」でしょうか。

これは、約800万人とされる「団塊の世代(1947年~1949年生まれの人達)」が後期高齢者(75歳以上)となることで、日本国民の20%が後期高齢者となり、労働力が現象し、社会保障制度が破綻することが懸念される問題です。

 

 

こんな風に、西暦◯◯年に起こりそうな事案に対し、◯◯年問題と呼ぶのですが、少々ミスマッチなものを見つけました。

 

タイトルにあるように、 旧暦2033年問題  です。

西暦2033年になると、旧暦にある問題が発生するということで、こういう呼び方になっているようです。

なんか不思議な呼び方。

 

具体的に何が起こるかと言うと、

 

 

何を言っているのかよくわからない人のために、ごくごく簡単に要約すると

 

 西暦2033年の 閏月 が決められない 

 

ということです。

 

国立天文台のサイトに記載があるように、

旧暦は既に廃止されており,公的機関がどの案を採用するか決定することはない

ために、少なくとも同天文台が提示するような3案があるようです。

 

解説にもあるように、これで一般的に何が困るかというと、中秋の名月の日が決まらないということです。

 

案1または案3の場合は 新暦の9月8日、

案2の場合は 新暦の10月7日 が中秋の名月になるようです。

 

伊太祁曽神社にとってもこれは困る事態です。

なぜなら、当神社にも旧暦で行われる祭典があります。

 

旧暦6月7日に斎行される 祇園祭
旧暦10月初亥日に斎行される 亥の森祭

 

この2つの祭典の内、西暦2033年に祭典日が定まらないのは、亥の森祭です。

天文台の示す3案のうち、案1・案3と案2では10月が一ヶ月ずれます。

 

行政がどの案が妥当と判断することはないでしょうが、おそらく日本暦学会などの団体が何らかの指針を出してくれるであろうことを期待します。