令和の御代になりしばらくして世界的に猛威を振るった新型コロナウィルス感染症。

まだその流行はおさまってはいませんが、日本国内での法律上の区分が

2類から5類に移行したことで、様々な制限が解除されました。

 

そこで、伊太祁曽神社の手水舎では柄杓を復活させて、

従前のように、柄杓を用いて手水を取って貰えるようにしました。

 

 

とはいえ、まだまだ不安な方もいらっしゃるでしょうから、

当面の間は、流水と併用にいたします。

 

ところで皆さんは柄杓を用いた手水の正しい作法を

ちゃんとご存知でしょうか?

 

両手と口を清めるということは大抵の皆さんがご存じですが、

順番や細かい作法があったりします。

 

 

 

まず柄杓を手に取り、水を掬います。
この時、なるべく多めに水を掬うようにします。
本来、手水はこの1杯の水で全てを終えるようにするのが作法とされるからです。
次に柄杓の水で左手を清めます。
右手で柄杓を持ち、左手に水をかけます。
次に右手を清めます。
右手に持っていた柄杓を左手に持ち替えて、
柄杓の水で右手を清めます。
次に左手に水を受けます。
再び柄杓を右手に持ち替えて、左手に水をためます。
左手の水で口を清めます。
左手にためた水を口に含んで、口を清めます。
この水は飲まずに、手水の排水に吐き出します。

柄杓に口をつけて水を含まないようにしてください。
最後に、柄杓の柄に水を流します。
自分が手にしていたところに、柄杓に残る水を掛けて、
持ちて部分を清めます。
柄杓を元の場所に伏せて戻します。
次の人が気持ちよく柄杓を使えるように、きれいに置きましょう。
また、手や口を清めたあとはハンカチなどで拭います。

 

早速、柄杓で手水を取っている方、またその様子を写真の収める方がいました。

まだまだ、各神社で手水の対応はマチマチですが、徐々に戻りつつあるのではないでしょうか?