前回(昨日)は、主に服忌について書きました。

そして後半に服喪について触れました。

 

服忌の期間と服喪の期間については次の表のようになっています。
 

死歿者 服忌期間 服喪期間
父母 50日 13ヶ月
配偶者の父母 30日
祖父母 30日 150日(90日)
曾祖父母 20日 90日
30日 13ヶ月
20日 90日
20日 90日
10日
曾孫 3日
伯叔父母 20日 90日
兄弟姉妹 3日 90日
従兄弟姉妹 3日
甥・姪 3日

 

服忌の期間は神社本庁が発行している『神葬祭の栞』から転記しています。

服喪の期間については、現代では特に規定がありませんので、明治時代の太政官布告を参考に記しています。

 

服忌の期間(忌中)では、家庭の神棚に紙を貼って蓋をして日々のお供えなどは行わず、また神社参拝も行わないと記しました。

では、服喪(喪中)はどのような生活を送るのか、が今回の内容です。

 

 

 

  服喪(喪中)の過ごし方

 

服忌(忌中)よりも長い服喪(喪中)の期間。

この期間に控えることにはどのようなものがあるのでしょうか。

  • 結婚式などのお祝い事への出席
  • 旅行
  • 年始の挨拶
  • 鏡餅や門松などの正月飾り
  • お節料理の準備

 

実は意外と控えることがあるのです。

中でも多くの人が知らない(認識していない)のが「旅行」。

服喪期間中は旅行に行くのは良くないとされています。

ちなみに、観劇や演奏会(コンサート)へ行くことも「旅行」に準ずるものだという解釈もあります。

 

勿論、これらのことは 忌中 であっても慎むこととされています。

忌中では控える必要があり、喪中では控える必要がないものを参考に挙げておきます。

  • 神社への参拝
  • 婚姻届けの提出
  • 時候の挨拶(お中元やお歳暮)
  • 年賀状を出すこと

これらから、忌中が明ければ、初詣に行くことは構わないけど、まだ喪中であるならば、鏡餅や門松を準備することは控えた方が良いということになりますね。

 

忌明けが年末年始の微妙な時期の場合はどうしたらよいのか、次回は具体的に記したいと思います。