シフト時エンスト/ライフ | 自動車整備士駆け込み寺 喝っ!

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DレンジやRレンジにシフトした時に、エンストすることがあるという平成13年式ライフ(JB1、E07Z)

再始動は問題ないという。
 
スキャンツールでダイアグノーシスを調べたが正常だった。

次に、データモニターで各信号を点検していると、水温、吸気管圧力の数値が大きく変動していることに気が付いた。
 
これらのセンサーはアースが共通と思われるので、水温センサーのアース側の電圧をオシロスコープで点検。
 
すると、瞬間的に5Vまで上がることが確認できた。
 
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 断線も0.2秒くらいなので異常検出しないのであろう。

ちなみに、ホンダ車の資料はなかったがトヨタは0.5秒以上の断線で異常検出しているようだった。

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スズキは一定時間以上となっているが、以前、調べたときは3秒以上断線しないと検出しないエンジンもあった。
 
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回路を確認すると、この2つのセンサーのアースは途中で合流してECUに入り、それからボデーアースされていることがわかった。
  
ECU部で再度測定すると、不具合が発生しても0Vのままだった。
 
ということはセンサー~ECU間での接触不良という事になる。
 
エンジンルーム内のハーネスをゆすると、ストラット付近で反応があった。
 
詳しく調べると、ハーネス内で断線していた。
 
 
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配線の修理行って完了と思ったが、どうもハーネスに余裕がない。
 
このために、走行レンジにするとエンジンがロールし配線にストレスがかかっているようだったので、クランプの方法を変更し余裕を持たせた。
 
そういえば、一時期、同じようなトラブルが続いていたような気がする。