例年、正月明けはのんびりしているのだが、
今年は仕事初めからトラブル車の入庫がひっきりなしである。
まずは、走行中にスピードが出なくなるという平成8年式カリーナ(AT211、7A-FE)
ただし、オド・トリップメーターを押とよくなるということである。
そんなことはないだろうと思ったが、話をよく聞くと、症状が出たときには
スピードメータやタコメーターも作動せず、オド・トリップの表示もしなくなるという。
また、O/D OFFランプも点滅するというのだ。
「なるほど、あれやな。。」
と、思ったが修理方法を説明するのが面倒なので持ってきてもらった。
整備工場からの依頼である。
まず、ダイアグを点検すると車速センサー系を表示した。
予想通りである。
結論からいえばオド・トリップが表示せずスピードメーターが作動しなければ、
車速センサー信号がATのECUに入力されずにシフトアップしない。
当然、スピードが出ない。
原因はどこかというとオド・トリップを表示させる部分である。
初めてこのトラブルが入庫してきたときは、どこに原因があるのかわからなかったが、
上記の症状であればメーターの電源かメーター自体が疑われた。
特にこの車は、スピードメーターとタコメーターはアナログだが
オド・トリップはデジタルである。
当然、演算して表示させるためのIC部分があるのだが、
このデジタル表示部分の電源と演算部分に原因があるのではないかと予想した。
分解してみると予想どおり演算部分だった。
ただ、なぜタコメーターまで動かないのかはわからない。
実はこのトラブルは多発トラブルとして記事にしようかと思っていたのだが、
写真がなかったし年式も古く車もそんなに多い車でもないのでやめていたのである。
それが正月明けそうそう入庫してきたので紹介することにした。
不具合箇所及び修理方法は次回につづく