ネック制作⑤(指板の作成)
フロントピックアップが乗るところ、指板直下の部分を加工します。
これで組み込んだ時にボディ平面とツライチになります。
トラスロッドのボルト部をフタしたところ、削って平面にしていきます。
ここでもドレメルを使用します。
続いて指板です。今回、スケールは620mmにしています。
各ギターのスケールですが、
・レギュラースケール:25 1/2インチ = 647.7mm
(FENDERスケール。ストラトキャスターやテレキャスターなど)
・ミディアムスケール:24 3/4インチ = 628.65mm
(GIBSONスケール。レスポール、フライングV、SGなど)
・Red Special:24インチ = 609.6mm
ということで、Red specialとGIBSONのあいだくらいですね。
ミリ規格の方が、製図・作業しやすいので、キリ良いところを狙いました。
(あ、申し遅れましたが、このギターはレスポール DC(ダブルカッタウェイ)を主軸にアレンジしたものになります)
ギター制作でも、ここはかなり数値が大事になります。製図をプリントアウトする際、1cm幅のメモリを印刷しておき、最適な拡大率を算出します。
いろいろ試した結果、うちのプリンターでは100.3%で原寸大になるようでした。
シール用紙を貼り付けます。正確に。
12フレットがスケール半分の310mmになります。
今回は0フレットを採用していますので、0フレット〜12フレットの距離ですね。
メイプルの端材(直線がでている)を利用し、これをガイドにノコギリで切っていきます。
ここは手切りです。
こんな感じですね。
切り終わったら、カンナで直線を出していきます。
トラ目が綺麗ですね。
またまた直線・直角が出ているメイプル端材を利用して、フレット溝を切っていきます。
使用するのはフレットソー。フレット専用の刃幅のノコギリです。
穴が2箇所空いてますが、これは後ほどの記事で解説します。
ここでは深さ1mmちょっと程度くらいにおさえておきます。
位置合わせが非常に重要なので、セッティングに時間がかかります。
溝を切るだけですが、トータル1-2時間以上かかる工程です。
ナット部はこのよう両端を切っておきます。
指板ボディ側はバンドソーでラフカット。
紙やすりで最終成形していきます。