<『有事に備える② あたると思う?』からの続き>
そしたら、今度は接近戦、近接戦闘に持ち込むしかない。
銃を相手に接近戦に持ち込むには、相当に苦労しますよ。
では、仮に接近戦に持ち込むことができたとしましょう。
接近戦の武器って、どこから持って来るの
台所の研いでない包丁とか、物置で錆びてる鎌とか、泥だらけの鍬とかですか
・・ぷっ・・・
そんな手入れもしてないような刃物では、役に立ちそうもありませんわなぁ。
まぁ、それなりのナイフをちゃんと研いで、触れれば切れるようにしたとしましょう。
仮にそれで白兵戦をやるとして、果たして相手を殺せるだけの技能、技術はあるんでしょうかねーえ
人体のどこを切ったらいいか、ちゃんとわかってるんでしょうか
それに、ちゃんと殺傷力のあるナイフを持ってたとしても、敵にそのナイフを奪い盗られてしまったら、一瞬で形勢は逆転し、あっちゅー間に殺されてしまいます。
あ、そうそう。
最近、アクション俳優の坂口拓氏がナイフディザームなる技術をyoutubeでたくさん披露してますね。
しかし、我が合気道には昔々から「短刀捕り」という技法が存在しており、我が西尾一門では初段の審査科目に入っています。
つまり、自分を短刀で襲ってきた敵のその短刀を奪い盗る技法を身に付けないと、合気道の黒帯は取得できないってぇことです。
動画で紹介なんかしてないだけで、合気道の西尾門下の有段者なら誰でもできる技術です。
とはいえ、全ての合気道探究者が短刀捕りを普段からきちんと稽古してるかといえば、実に心もとない。
だって、合気会本部道場では短刀捕りの稽古なんかやったことないですもん。
もしかして、ちゃんとやってるのって、まさかまさか、西尾門下だけ
んなわきゃないか。
ちゃんとやってるところもあるでしょ。
だいたい、合気会の昇段審査要領を一番最初に作ったのは、実は、他ならぬ我が恩師西尾昭二先生ですからね。
とはいえ、まぁ、あっちもこっちもそっちも、とにかくなにもかも、色々な意味で、心もとないですわなぁ。
<つづく>