映画『クロスロード』その5 | 押忍!! 武道と狩猟と草莽崛起の日記

押忍!! 武道と狩猟と草莽崛起の日記

合気道、空手道、居合道など武道修行に励みつつ、地域の農村を守るために狩猟に出掛け、その狩猟技術向上のために射撃練習も行うほか、祖国たる皇国日本を護るため「草莽崛起」にも取り組んでいます。

<「映画『クロスロード』その4」からのつづき>


この泥棒事件は、発生してすぐに、当然、ポンペイにあるJICAの現地駐在員事務所にも報告しました。

で、旅行が終わってポンペイに帰ると、小生は現地事務所の調整員からこっぴどくド叱られたのです。


調整員が言うには、「泥棒と戦うだなんて、なんて危ないことするの! 相手がナイフとか持ってたら殺されてたかもしれないのよ!! そういうときは相手をしないのが協力隊のルールじゃないの!」・・・というような趣旨です。


いやぁ~・・・ショック!

まぁ・・・ガーン

そりゃ、確かにそうっていっちゃあ、そうなんですけどぉ・・・しょぼん


でもね、でもね、でもですよビックリマークむっ

小生の職種とか、職場とか、立場とか、そういうことも考えて欲しいんですよべーっだ!


いいですかはてなマーク

小生はミクロネシア連邦警察にトレーニングオフィサー(護身術教官)として勤めているんですよはてなマークえっ

しかも、この時点の3か月前まで、Micronesia Public Safety Academyに出向して、各州から選抜された警察官たちに逮捕術だの護身術だのを指導していたんです押忍


はい、実際にコチラ左下矢印


右上矢印

皇紀2667年(基督暦2007年)7月20日、Micronesia Public Safety Academyにて指導中の小生(道着の後ろ姿)

右下矢印


つまり、このチューク州旅行の時点で、現地の州警察にはアカデミーでの教え子も大勢勤務しているわけですよ。


その小生が・・・ですよはてなマークえっ

JICAのルールだからってだけの理由で、しょぼんとか、叫びってなツラ下げて指をくわえて見ていたとなったら、あるいは怯えてわざと泥棒を逃がしたなんてことになったら、州警察官たちはどう思いますかねはてなマーク


「センセイがアカデミーで言ったことはでまかせだった。センセイの技法も嘘だった。アイキドウもでたらめだった」ということになってしまうでしょーがビックリマーク


そうなってしまっては、それこそ『公益財団法人合気会』の看板にまで泥を塗ることになりかねません。

そんなことは、絶対に、断じてあってはならんのですよ!!プンプンむかっ



それに、武道をやっている人間というのは、反射的に身体が動くように訓練されているんです。

実際小生もこの事件の時、考える前に動いてました。


ところが、普段の稽古でやっている技術や技法、体さばきや行動しか、自分の引き出しの中には存在しません。

格闘様式というのは全て、逃げていく相手を捕まえる技術は存在しないんです。

お互いに相手に向かって初めて、格闘が成立するんです。

小生が知る限り、合気道に限らず、柔道も、空手も、剣道もそうです。

まぁ、おそらく相撲だって、拳法だって、レスリングだってボクシングだってそうでしょう。


逃げていく相手を捕まえる技法というのは、小生が知る限りラグビーのタックルしかないんです。


しかもこの事件の時は、寝込みを襲われて目を覚ましての突如の格闘ですから、頭も働きません。

そこへもってきて、自分の引き出しにない技法を探す・・・。

で、結局捕り逃がしてしまった・・・と。

後になってよく考えたら、「あれもできた、これもできた。ああいう対処も有効だった」などと反省はできました。

が、全ては後の祭りですからガーン


ゆえにこそ、「メンツにかけても、どんなことをしてでも、なにがなんでも捕まえたるビックリマークプンプン」と意気込み、かつ、自分自身の不甲斐なさに憤ってもいたわけです。



またしても話が大幅に脱線してしまいましたあせる

このシリーズは映画の『クロスロード』の話だっちゅーのショック!汗


<つづく>