忠岡・生帰地車 新調お披露目 | 板原村のだんじり会館

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先週の日曜日。

本来なら我が町内でもだんじりが曳行される日でしたが、ご承知の通り曳行は自粛され寂しい一日を過ごしてました。

が!、私の住む泉大津市のお隣、忠岡町で新調だんじりがお披露目されるとあって、少しの時間でしたが拝見させていただきました。

忠岡地区で現在曳行されている四町のうちの1つ、生之町・またの名を「生帰(しょうき)」。

 

短時間での撮影でしたので限られた箇所しか撮影できませんでしたが、またいつか機会があれば、じっくり拝見したいです。

ではどうぞ。

 

 

正面姿見。

三手先、切妻の屋根型。

さすが名門・植山工務店製、落ち着いたあっさりと美しい姿見です。

 

 

続いて平から。

どっしりとした風格です。

 

 

後方から。

“生帰”の筆文字がシブいですね。

 

 

町の方が「裏面も見ますか」と、見せてくれました(感謝)。

めでたい、目出鯛♪

 

 

では、早速。

彫刻を拝見しま~す♪

 

 

さすがですね。

やっぱり植山さんの破風は格好いい。

鬼板には忠岡神社の御紋「丸に梅鉢」。

 

 

主屋根正面懸魚「波に千鳥、奥に御来光」

3羽の千鳥は地彫りでしょうか。めっちゃシンプルでシブい。

このように懸魚は派手過ぎないほうが、私個人的には大好きです。

 

 

最近の新調だんじりでは少数派になりつつある桁隠しの千鳥。

 

 

主後の懸魚もまた最高!

一枚ものでシンプルに「波に夕日」。

 

 

 

後屋根の懸魚にも注目です。

明治期のだんじりを思わせる意匠、「菊花流水」。

一枚モノというのもまたシブいですね。

 

 

桁隠しには鶴でしょうか。

 

 

番号持ちは「鍾馗」。

 

 

幟台は「猩々」。

 

 

意匠あれこれ。

 

 

主屋根正面枡合い「神功皇后 弓末にて岩に文字を刻む」

 

 

主屋根左面枡合い「神功皇后 三韓征伐」

 

 

主屋根右面枡合い「武内宿禰 宝珠を投げ入れる」

 

 

隅出すには「水滸伝」

 

 

脇障子竹の節にも神社の御紋。

 

 

最近の新調だんじりの松良受けって、非常に凝ってますね。

鶴と亀。

 

 

脇障子受けには牡丹。

 

 

生帰といえば、この意匠。

おなじみ先代から継承の細工。

主屋根左側面後方の木鼻は「旭日旗」を咥えます。

 

 

枡合い下がりには双鶴。

 

 

後屋根枡合い正面は、太平記の名場面「桜井の駅」

 

 

後屋根枡合い 後方より向って左面「錦の御旗奪還」

 

 

後屋根枡合い 後方より向って右面「児島高徳 忠木桜」

 

 

水桶

 

 

後屋根は隅掛け扇垂木の細工。

 

 

その隅木受けには蝶々が施されてました。

 

 

組物を良く見ると・・・魚を掴んでますね。。。

 

 

物見は「唐子遊び」。

 

 

 

腰周りは金網と日差しの関係でうまく撮影できず。。。

土呂幕正面「湊川の合戦」

 

 

左側面

 

 

右側面

 

 

見送り、摺り出しは「賤ケ嶽合戦」

 

 

今回は時間の都合上、じっくりと拝見できませんでしたので、また機会があればぜひ見せていただきたいです。

 

 

生帰関係者のみなさま

このたびは地車の新調完成、誠におめでとうございました!