
先週の日曜日。
貝塚の知人を通じて、お誘いいただきました泉佐野・上瓦屋。
この日は、ブログ仲間の国津社さんと一緒に訪問させていただきました。
この日は、ブログ仲間の国津社さんと一緒に訪問させていただきました。
丁度、地車庫と会館の掃除をされていました。
猛暑の中、いつものように「だんじり」を見ると、“暑い”なんて忘れてしまい(汗)、ひたすらシャッターを切るのでした。。(笑)
猛暑の中、いつものように「だんじり」を見ると、“暑い”なんて忘れてしまい(汗)、ひたすらシャッターを切るのでした。。(笑)
岸田師・近藤師・筒井師という豪華顔ぶれでの合作、上瓦屋。
およそ90分間、撮りまくった中からの選りすぐりで編集しました♪
およそ90分間、撮りまくった中からの選りすぐりで編集しました♪
では、さっそくご覧ください!!

▲まずは前後の姿見です。
屋根は豪華な入母屋細工、懸魚の波頭も細かいですね~♪
台輪が一枚入っていることもあり、全体的にボリュームを感じました。。。

▲続いて平方向から。
どっしりとした風格です。
今や新調だんじりの標準サイズとも呼べそうですが、今から十年以上前に新調された当時は、
そりゃもう、ビックリするほど大きく感じたことでしょうね~。。(汗)

▲さぁ、腰周りを見てみましょう!
土呂幕三方は【川中島】です♪

▲正面は「上杉謙信、原大隅守が槍をうける」の場面。
よく見る「信玄・謙信の龍虎相打つ」の場面ではないですね。。
希少です。。

▲正面よりもうイッチョ!
奥には・・・軍配団扇を振り上げる武田信玄の姿が♪
(奥板は三方とも作風(仕上げ?)が異なってるような気がしました。。)

▲続いて右の平です。

▲こちらは「鐡上野介、諸角豊後守乃戦」という場面。
近藤師の持ち味がいかんなく発揮されている作ですね。

▲そして左の平。

▲「鬼小島彌太郎、山縣三郎兵衛(昌影)乃一騎討」の場面です。

▲今回、最も見入ってしまったのが、この主屋根正面枡合い♪
【源平盛衰記】より「木曽山中乃合戦」。
迫力のこの構図は、他に類を見ませんね~。

▲続いて右の平「平知盛 入水」。
奥板の舟との遠近感が上手く表現されています。

▲こちらは左の平「源義経 白龍昇天」の場面。
板原町の土呂幕左に細工されている題材とあって、興味深く拝見させていただきました♪
緊張感のある素晴らしい作です。

▲組長さんを通じて町会の方にご無理をお願いしまして主屋根背面の枡合いを撮らせて頂きました。
「石橋山合戦」の組み討ち、あまり見られない箇所に彫られてますが、これもなかなかの秀作です。

▲主屋根平の二重枡合い上段には「松」・「竹」・「梅」・「龍」・「牡丹」・「獅子」・「千鳥」
といった組物で細工されてました♪

▲後屋根枡合三方は【源平盛衰記】より、
正面:「若木桜高札」
平右:「鬼童丸退治」(後ろより向かって右)
平左:「土蜘蛛退治」(後ろより向かって左)の細工です。

▲竹の節には神話モノが入ってました。
右「猿田彦」、左「天鈿女命」、これも珍しいですね。。。

▲さて、見送りです♪
今回は、ラッキーにも網を外してくださってました♪

▲大工「植山工務店」、彫師「木彫岸田」、「木彫近藤」、「木彫筒井」・・・豪華顔ぶれです(汗)。。

▲左右の脇障子です。
右は「藤堂隊と戦う長曾我部盛親隊」、左は「本多忠朝隊と戦う毛利勝永隊」。

▲おっ!六文銭の旗印♪

▲摺出受け右には「木村重成」、左は「伊達正宗と鉄砲隊」が確認できます。。

▲大脇は岸田さんの作のように見えました。。

▲中央には三つ葉葵の御紋を付けた貫禄の武将が・・・
大御所様でしょうか。。(笑)

▲上瓦屋の意匠。。
番号持ちは地元に因んだ題材【佐野川稲荷】です。
稲と鎌を手に持っていますね♪
稲と鎌を手に持っていますね♪
鬼板には御神紋の「黒田藤」が彫られてます。
◆上瓦屋地車◆ ●製作:平成12年。 ・大工:植山工務店 ・彫師:木彫【岸田】 木彫【近藤】 木彫【筒井】 ●主な彫刻 ・主屋根枡合【源平盛衰記】 正面:「木曽山中乃合戦」 平右:「平知盛 入水」 平左:「源義経 白龍昇天」 背面:「石橋山合戦」 ・後屋根枡合【源平盛衰記】 正面:「若木桜高札」 平右:「鬼童丸退治」(後ろより向かって右) 平左:「土蜘蛛退治」(後ろより向かって左) ・見送り虹梁、脇障子物見、大脇物見、摺り出し鼻は、いずれも【太平記】で統一。 ・竹の節【神話】 右:「猿田彦」 左:「天鈿女命」 ・番号持ち【佐野川稲荷】 ・土呂幕【川中島】 正面「上杉謙信、原大隅守が槍をうける」 平右「鐡上野介、諸角豊後守乃戦」 平左「鬼小島彌太郎、山縣三郎兵衛(昌影)乃一騎討」 ・見送【大坂夏之陣】

上瓦屋のみなさま
このたびは作業中のところ、快く見学させていただきまして、誠にありがとうございました。
大型だんじりゆえに、曳き手さんも大変かと思いますが、どうか今年も安全曳行で最高の祭りができますよう、お祈りいたしております。。。
大型だんじりゆえに、曳き手さんも大変かと思いますが、どうか今年も安全曳行で最高の祭りができますよう、お祈りいたしております。。。
貝塚のOさん、上瓦屋の組長さん、ありがとうございました♪