![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/73/b2/j/o0625046914495601205.jpg?caw=800)
長いこと各地の「だんじり」を見せてもらっていますが、見ごたえがありすぎて(ブログ編集に)難儀する地車っていうのがあります。
今日、ご紹介するのは・・・
またもや泉州屈指の“横綱級”です。
またもや泉州屈指の“横綱級”です。
じっくり拝見させていただきました。
その名は、熊取町「大宮」。
長滝「西之番」と兄弟地車と云われています。
その名は、熊取町「大宮」。
長滝「西之番」と兄弟地車と云われています。
理屈など要りません。
スゴイ迫力、そしてボリューム。
あの大きさで、地元「オクノ衣料」をようやりまわしするなぁ~(汗)と感心させられます。
スゴイ迫力、そしてボリューム。
あの大きさで、地元「オクノ衣料」をようやりまわしするなぁ~(汗)と感心させられます。
・・・それでは、ぜひご覧ください!!
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/1d/12/j/o0625046914495601209.jpg?caw=800)
▲まずは、前後の姿見から。
屋根は「軒唐破風」。組み物は「縦割付」。そして大きく張り出した新調当時の「松良」!
カンペキです♪
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/4b/76/j/o0625046914495601212.jpg?caw=800)
▲では、非常にレアな写真を・・・!
新調当時(昭和8年)の前後の姿見です。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/55/19/j/o0625046914495601215.jpg?caw=800)
▲側面の姿見です。かなり腰高です。
最近の新調地車に一歩も引けをとらないサイズ、しかもこの存在感・・・まさに横綱級です♪
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/b9/7b/j/o0625046914495601221.jpg?caw=800)
▲あまりにも破風の細工がキレイので。。。
組物は、当時の植山さんとこの「仕入れ地車」に見られた縦割付。
「扇垂木」は、枡合い上部の桁から開いています。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/5d/f6/j/o0625046914495601225.jpg?caw=800)
▲主屋根枡合いです。
正面「天の巌戸開き」、平右「鶴ヶ岡八幡宮」、平左「村上義光、錦の御旗奪還」です。
背面は雑兵だと思いますが、この部分は木下舜次郎師の匂いがしました。。。真相や如何に?
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/11/40/j/o0625046914495601226.jpg?caw=800)
▲木鼻です。
地元・熊取の地車に詳しい「じょんそん」さんによりますと、佐生(武之輔?)師の作だとか。
舜さんファンの私としては、(勝手に)舜さんの作!?と想像してました。。(汗)
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/8f/30/j/o0625046914495601230.jpg?caw=800)
▲竹の節・物見の獅子、いいですね♪
写真右上は主屋根隅木受けの龍です。入母屋特有の雰囲気を発揮する重要な部分。よう彫ってます。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/1b/39/j/o0625046914495601235.jpg?caw=800)
▲大きく張り出した松良のため、縁隅木もデカイ!
その下、松良受けもゴッツイ!!
写真左は見送り下の半松良です。ここにもしっかり武者が彫られてます。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/82/a1/j/o0695046714495601241.jpg?caw=800)
▲張り出した松良・それに奥行きのメッチャ深い越周り。。。
その高低さは・・・最大何センチほどあるのか・・・(汗)。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/8b/ad/j/o0625046914495601244.jpg?caw=800)
▲左右の松良です。
ご存知「安宅の関、弁慶義経懲打す」の名場面。
舜さんの作かなぁ~!?私の想像ですけど。。。
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/8f/51/j/o0625046914495601249.jpg?caw=800)
▲お待たせしました。。
ゴッツイ土呂幕「賤ヶ岳の合戦」です。
何がゴッツイかと言いますと・・・その奥行きです。。ビックリしました(汗)。。。
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/48/4e/j/o0625046914495601254.jpg?caw=800)
▲まずは正面。
「秀吉本陣佐久間の乱入」。
吉岡義峰の銘が、最高にシブイ!!
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/e1/73/j/o0625046914495601256.jpg?caw=800)
▲もう一丁!!正面!!
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/68/83/j/o0625046914495601263.jpg?caw=800)
▲続いて左の平です。
「賤ヶ岳」の定番、「加藤清正、新納武蔵守の血戦」です。
雑兵(ぞうひょう)の動きもいいですね♪
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/aa/4c/j/o0625046914495601264.jpg?caw=800)
▲そして平の右、こっちの題材がよう解りません。
町の詳しい方も、「???」かなぁ~?と言うてはりましたが、確信が無いようでした。
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/31/47/j/o0625046914495601271.jpg?caw=800)
▲後屋根の枡合いです。
正面「小桜責め」、後より向かって左「後醍醐帝隠岐より帰る」、右「小六藤吉郎矢矧橋の出会い」
の場面。
![イメージ 18](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/a1/48/j/o0625046914495601274.jpg?caw=800)
▲そして豪華な見送り「難波戦記」です。
見送り下がりに、美しい「千鳥」が飛んでました。
![イメージ 19](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/e9/e8/j/o0625046914495601278.jpg?caw=800)
▲「大工・植山宗一郎」の銘が素晴らしい♪
![イメージ 20](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/08/de/j/o0625046914495601284.jpg?caw=800)
▲座っているのは四国統一の長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)かな?
昭和の大修理の際に加えられた馬乗りは、あの岸田師の作で、力がこもっています!!
![イメージ 21](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/9b/e9/j/o0625046914495601288.jpg?caw=800)
▲大脇に注目!!
これぞ京都の吉岡義峰!という作風・・・大脇の外側には馬が2頭見えますね。。
木下舜次郎師が、この技法を取り入れています。
(もしかしてこの大脇、舜さんのノミの跡のような気もしますが・・・)
それにしても、はみ出した松の枝振りもスゴイです。もちろん付け木じゃありませんでした。
![イメージ 22](https://stat.ameba.jp/user_images/20190708/11/itaharamura17/0e/04/j/o0695046714495601289.jpg?caw=800)
▲男前やなぁ~。。。
◆大宮区地車紹介★ 製作:昭和8年 大工:植山宗一郎 彫師:吉岡義峰(助・森曲江)ほか、黒田一門の若手彫刻師 主な彫刻 枡合:正面「天の巌戸開き」、右「鶴ヶ岡八幡宮」、左「村上義光、錦の御旗奪還」 松良:「安宅の関、弁慶義経懲打す」 土呂幕:賤ヶ岳 正面「秀吉本陣佐久間の乱入」、右「???」、左「加藤清正、新納武蔵守の血戦」 見送り:「難波戦記」この日、特にこのお二人にはお世話になりました(笑)。。 大宮へ到着するなり「板原村さん!」と数名の方が声をかけてくださいました。 大宮は、だんじりもスゴければ、町の方々の雰囲気もいい。 どの方も気さくに接してくださって、非常に楽しく過ごさせていただきました。 この日の地車は「網なし」とあって、またもやアドレナリン出まくりで、しかも屋根にも乗せて頂くことができて、感謝感激。。。 それから、近々に大修理を予定しているとか。 じっくり拝見させていただき、この地車の存在感を改めて認識させられました。最近は新調ブームという時代の流れですが、ぜんぜん負けていない「大宮」の大きさ、細工、ボリューム。 熊取、いや泉州全域でも屈指の地車、大宮。 格好よかったです。 今年も、えぇ祭りにしてください♪ P/S:大宮の「え●じ」さん、お電話ありがとうございました(笑) また板原の地車も見に来てくださいね~。。 お待ちしてます。